1度目は、SNS上で甘い言葉を囁かれ続け、実際に会ったこともない相談者と、あたかも愛し合っているような錯覚を与えられた「マインドコントロール」。
2度目は、身体的苦痛を与え続けると同時に、指定暴力団との繋がりを示唆し、逃げ出した際に伴う報復への恐怖を与え続け、相談者に「逃げてはいけない」と信じ込ませた「マインドコントロール」である。
更に、「自分が騙された」という事実を、どこかで認めたくないという意識もあり、そのため、無理やりにでも逃げ出す勇気が持てず、言われるがまま林田に服従し続けたのだろう。
マインドコントロールされやすい人の特徴は、「自己肯定感が低い」「孤独感が強い」「プライドが高い」ことが条件だという。
50歳手前まで結婚することもなく、仕事にプライドを持って、自らの全てを注いだ相談者の心の隙間へ、見事に林田の魔の手が入り込んでしまったのだ。
TEXT:探偵 こころたまき
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