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【後編】クズ夫の育休は完全な「バカンス」。釣りにゴルフに温泉三昧…ワンオペ妻が語る「利用された子育て」

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秋奈さんは育休制度の普及自体には大いに賛成している。しかし、第二子ができた時には、夫にはまとまった育休を取ってほしくないというのが妻としての願いだ。夫の育休の取り方については、妻の意見も反映させてほしいと強く訴える。

「ダンナの育休は、うちの場合は基本要らないけど、私がここで取ってほしいと思うタイミングで取得してもらえるのがベストです。どっちにしても、育児や家事を勉強してもらわないと困りますが」

©Getty Images

秋奈さんは、彼女自身が再就職する頃に育児面でのサポートがほしいと考えている。

「本当は数年後、第二子が入園できる月齢になってパート先が決まった頃、私の社会復帰をサポートする意味で彼に育休を取ってほしい。でも、現行の制度では、子どもが1歳になる前日までに育休を取らなければいけないんです。育児って、きっとそこからがもっと大変なのに!」

融通が利かない制度なら我が家にはいらない、と秋奈さん。

「夫婦の数だけ協力体制って違いますよね。うちの夫みたいな仮面イクメンは、しっかり仕事に行ってくれるのが一番いいんです。取得するなら私の意見を尊重してほしい」

育児支援に求めるものは、家庭によって千差万別である。男性の育休の取得のあり方はもとより、出産の当事者である女性の意見を重視した産後支援を求める声は少なくない。

単純に取得率アップを目指すことが真のニーズから目を逸らすことに繋がらないよう、国や厚労省は最大限の配慮が必要ではないか。

取材・文 中小林亜紀



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