不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
「信頼していたママ友が、まさか私の財布のお金を盗っていたなんて思いもしませんでした。お金のほかに、家にあるアクセサリーも盗られていたんです」
顔をしかめながら話すのは、関東に住む吉田美咲さん(33歳・仮名)だ。
現在は一歳になる息子がいて、仕事は育児休業中。家事と育児に追われる日々を過ごしている。
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。
「お金を盗む人は、盗んでいるという意識がなかったり常にお金に困ったりしているという特徴があります。また、盗むことは悪いことと認識していない人が多いのが実情です。物を盗む衝動に駆られ、その気持ちを抑えることができない窃盗症という疾患も存在します」
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美咲さんとママ友・由美子が出会ったのは、たまたま訪れたショッピングモールだった。
当時生後5ヵ月だった息子を連れて施設内のキッズ広場で遊ばせていた際、由美子から話しかけられたのがきっかけだ。
最初は子どもや育児の話、お互い育休中のため保育園や復職について話していたが、由美子が最近ハマっているアイドルの話になって盛り上がったという。
彼女がハマっているアイドル、いわゆる「推し」は、美咲さんの「推し」と同じグループに所属していた。そこから一気に距離が縮まったのだ。
話しやすく気が合うママ友ができたことを嬉しく思った美咲さんは、その日に由美子とLINEを交換。「推し」に関する情報共有や育児の悩みを打ち明け合うことから始まり、やがて、子どもを連れてお互いの自宅を行ったり来たりするようにもなった。
「育休中で孤独を感じていましたし、推しの良さをわかり合えたのが、本当に幸せでした」
だが、由美子と会った日は必ずといっていいほど不思議な出来事が起こっていた。
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