【前編あらすじ】
１歳の子を持つ下條秋奈さん（仮名・30歳）の夫は、第一子の出産に合わせて１か月の育休を取得した。しかし夫は育休中、オムツ替えや沐浴などの育児どころか家事さえ手伝わずバカンス気分だという。
また一日中夫と子ども、２人分の世話をしなければならないのはもちろんだが、明奈さんは夫の「イクメンパフォーマンス」にも苛立ちを隠せないという。
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秋奈さんの夫は、第二子も早く作ろうと言っている。次の育休は３か月申請するつもりだと満面の笑みで話しては、秋奈さんを震えあがらせているそうだ。
「私はいらないと拒んでますが、夫は”むしろ会社側が取らせたいんだよ”と言って聞きません。何もしないとわかってる人に、家で遊んでいてほしくないんです。子どもをお風呂に入れることもしないんですよ。その辺でゴロゴロしたり、外で散財してきたりして私をイラつかせるだけ」
第一子の育休中、最初のうちは、赤ちゃんに沐浴させるたびに夫を呼び、一緒に取り組もうとした。せめてお風呂のお世話くらいはできるようになってほしかった、と秋奈さん。
「夫は一応お風呂場に来て、手順を眺めているんです。で、やってみなよ、と声をかけると、ムリ、と言うんです。きっとあの人、手順だけ覚えておいて、職場とかで嘘の経験談を得意げに語ってる気がする。彼は産前の沐浴教室もドタキャンして受講してないので」
秋奈さんは、夫を甘やかす実母にも腹を立てている。
「私の母親は、女なのに男尊女卑的な思考の強い人です。女は男を立ててナンボと本気で思っている生きた化石のような女性。育児休暇不要論を、私とは全く別の理由で唱えています（苦笑）」
秋奈さんの母親は「いつも頑張って働いてくれてるんだから、別にただの休暇でいいじゃない。ゆっくりさせてあげなさいよ。お母さんがやるからいいじゃない」というトンデモ論で夫をかばう。
