ただの後輩から急に関係性が変わることになったのは、展示会を終えたある夜のことだった。
「予定の合う8人で、打ち上げに行きました。金曜日でしたし、いつもの感じでガツンと食べてガツンと飲んで…。途中反省も織り交ぜながら、いろいろざっくばらんに話をしました。次の日休みだしと少し気が緩んだところもあったのかもしれません。でも、それもまた通常運転で特に変わったことではありませんでした」
23時を過ぎると少し遠くに住んでいる面々が終電を気にし始める。
いつもここで一旦、お会計をして、二次会に流れるらしい。
「二次会はカラオケ、ボーリング、家飲みのどれかが定番。強制とかではないんで、帰る人は帰るって感じです。その日は残るのが4人と少人数だったので、話の流れで彼の家にいくことになりました。
参加したのは、私とほぼ同期の男性社員とまだ2年目の若い女の子。途中でお酒を買い込んで、お邪魔しました。家に行ったのは、3回目くらいかな。
おしゃれなビンテージマンションで、比較的広さもあるので二次会の場としてよく活用されていました。彼の奥さんは出張が多くて、その日も不在でした」
お酒が回っていることもあったのだろう。トークに熱がこもり、先輩の男性社員が若い2人に対して少し強めに叱咤激励をするシーンがあったという。
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