すると急に歩みを止め「やっぱりそう言ってくれると思っていました」と言いながら、美穂子の手を取ったという。
「正直、ちょっとドキッとしました。手を握られることなんて最近あんまりなかったから」
彼はあくまでも自然にその手を引き寄せたという。さすがの美穂子もこれには参った。
「あれ?って。これ、ただのハグじゃないなって。でもまぁ、酔っていたし、お母さん的な私に甘えただけかなと思い、そんな感じのこと言ったんです、冗談まじりに。そうしたら真剣な眼差しでこう言われました」
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