ふたつめは最終スティントのドライバーチョイスです。平川選手は才能あるドライバーですが、フェラーリのアンカーはスクーデリア・フェラーリに首の皮1枚でつながっている状態のジョビナッツィ選手。トップのままゴールラインをくぐるには相当プレッシャーがあったと思います。
タラレバでいえば、追走するトヨタGRがさらにプレッシャーを掛けるにはF1の実績あるブエミ選手一択だったと思います。トヨタGRの監督はドライバーも兼ねる可夢偉選手。ドライバーを育てる意味じゃルーティンでいいと思いますが、やはり監督との兼任では決断できなかったのだと思いました。
来シーズン以降フェラーリがWECを継続するのか気になりますが、まずは24時間走り切ったことは素直に評価すべきですね。無論、トヨタGRも同様。母国レースのプジョーは一時はトップを走りましたし、遠征したキャデラックも立派でした。ポルシェの社内評価は……どうなんでしょうね。
今回はあくまでひとりのレースファンとしての雑感です。初心者の方には背景などわかりにくくてスミマセンでした。
Text:Seiichi Norishige
RANKING
3
4
5
2
4
5