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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「評価基準?適当につければいいよ」「新しい評価基準」で増える仕事と問題に現場の不満噴出。

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「『この問題が「知識・技能」にあたるっていうのは、先生の主観にすぎませんよね?』と同じ数学科の先生に言われて、かなり悩んだことがあります。

でも、明確な基準をどこかから示されたわけではない以上、私の主観もかなり入りますよね?それ以外に決めようがないのですもの。

ちゃんと、周囲の先生方とは話し合いましたし、私以外の先生方の意見も吸収したつもりでした。でも、最終的に試験問題を作るのは私だったので、私の主観が入ってしまうのは至極当然だと思ったのですけれど、『誰が見ても納得のいくような問題を目指すべきだ』と言われれば、反論はできません。確かにその通りだと思います。

でも、どうすればいいのかは誰も教えてくれないし、誰もわからない。

かなり悩んで、かなり時間をかけて試行錯誤した結果の試験問題も結局は『よくないものだ』という不評を食らったので、もう、お手上げ状態です」


理恵子さんはそう言ってため息をつく。子どもたちのことを考え、「知識・技能」、「思考・判断・表現問題」についても悩みぬいている教員ほど、2022年以降辛い思いをしているのだ。



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