だが、観点別評価や文部科学省の指摘を前向きにとらえている教員もいる。
「成績を出した後の指導が手薄になっているという文部科学省の文言を読んで、確かになあと思ったので、私は、観点別評価導入とともにテストの後に『自己評価シート』と言うものを書かせることにしました。
ただのやり直しではなくて、自分の勉強方法を振り返って次回に向けた改善点を自分で考えさせるのです。
そしてそのシートを取っておいて、次の試験返却の際に、そのシートに書いたことを実行できたのかどうかをまた、自分自身で評価させて反省につなげる。
そのシートの扱い方で「主体的な学習への態度」をはかり、評価後の指導ができるようになると思います」
そう話すのは、理恵子さんや真奈美さんとはまた別の高校で国語を教えている美羽さん(仮名)38歳だ。
彼女もまた観点別評価に悩みぬいた1人だが、そのシートを導入することでかなり、評価はしやすくなったと考えている。
RANKING
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5