「永田カビ先生のコミック発売以降、レズ風俗ブームが起こり、たくさんのレズ風俗店が生まれては消えていきました。
自分も当初は他を認めないって感じもありましたが、最近では、いろんな個性のお店があったほうがいいと考えも変わってきました。ただ、残念なことにレズ風俗を名乗る悪質店も存在しています」
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前回に引き続き今週も「レズ風俗レズっ娘グループ」代表であり、「すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。」(WAVE出版)の著書も持つ御坊氏に、レズ風俗の現状について語っていただいた。
「レズ風俗という求人で募集して採用しておきながら『系列に男性向けの風俗店があって、そっちのほうが稼げるから』って誘導する店もあります。
キャスト自身の営業努力だけを推奨する店も多いんですが、そうすると顔を出したり、プライベートな話をすべて切り売りにしていかなくちゃってことになる。
そうなると今後の人生に関わる身バレの可能性も大きくなりますよね」
昨今はジェンダー平等という意識が広がりつつあるものの、レズビアンは性的マイノリティとして、長らく差別されてきた歴史もある。
そもそも風俗で働くことがスティグマとされる風潮がある現代日本では、男性向けの風俗で働く女性であっても、身バレを気にする女性がほとんどだが、レズ風俗で働いていることが知れ渡った場合、それに加えて自らのセクシャリティが暴露されてしまうことにもなる。
お客様もキャストも安全に楽しんでいただくために「レズ風俗レズっ娘グループ」で徹底していることとは? 後編に続きます。
Text:大泉りか
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