加害者にはあおり運転している自覚がない！世直しおじさんがトラブルを招く？

■約50％の方が、あおり運転をされた経験がある

2022年にチューリッヒ保険会社が行った「あおり運転実態調査」（全国のドライバー2,230人を対象）によると、あおり運転をされた経験があると回答したドライバーは51.3％と、実に2人に1人があおり運転の被害を経験したと回答したとのこと。実際に、街中を走行していても「あのクルマ、あおってるな」というシーンをしばしば見かけることがあります。

妨害運転罪は、車間距離不保持や進路変更禁止違反など、10の類型が典型例として厳しい取り締まりの対象となっている

以前は、その行為自体を取り締まる規定がなかったあおり運転ですが、冒頭でも触れたように、2020年6月30日に「妨害運転罪」が創設されました。違反による罰則は、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」で、違反点数は25点と、酒気帯び運転と同じ厳しいもの。また、著しい危険を生じさせたと認められる場合には、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科され、違反点数は酒酔い運転と同じ35点です。