「ここは良く来られるんですか?」
「そうですね、週に2回くらいは来ますね。」
「ワインって好きなんですけど、詳しいことは全然知らなくて……。良かったら、教えてもらえますか?」
すると、男性の口からは、次から次へとワインに関するうんちくが飛び出した。
「詳しいですね~。もしかして、お酒に関わるお仕事されてたりして」
「いえいえ、違いますよ!IT系のエンジニアです」
職業に関しては、正直に答えた。その後も、たわいのない会話を交わし、20分ほど過ぎた頃、
「良かったら、LINE交換しませんか?」
男性に、そう提案してみる。すると、男性はあっさり
「あ、いいですよ。」
と、承諾した。男性とLINE交換すると、男性のアカウントの写真がDJ姿の写真だった。そこですかさず
「あれ?DJも、やってらっしゃるんですか?」
と尋ねてみる。
「そうなんですよ。定期的に、自分でプロデュースしてイベントやったりしています。」
「え~!すごいですね~!!」
「今度、イベントやるときは、LINEでお知らせしますね。」
ここで、同じカウンター席の少し離れた場所で飲んでいた、男性調査員2人が、タイミングを見て合流して来た。
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