子どもの肥満が健康に及ぼす影響に懸念を抱いている親は多い。生活習慣病予防協会によると、子ども時代に生活習慣病を発症すると、成人後に合併症が起こる傾向があるため、将来の健康寿命に影響を与える。
しかし、親が注意していても、近くに住む祖父母が非協力的で健康を損なうこともある。例えば、関東地方に住む真奈美さんは、舅が孫におやつを与えすぎて、子どもが肥満になったことに悩んでいる。
姑に相談するも、けんもほろろな態度を取られた日の夜、夫にことの次第を報告した。
夫は「深刻な顔で何を言うかと思ったら、そんなことかよ」とあきれたように苦笑いをしたという。
「うちの子、4歳になった辺りから食べる量が急に増えたんです。かかりつけの小児科の先生からは、幼児期の肥満はそのまま病気に繋がらなくても、後々の健康に影響を及ぼすことがあるから、甘い物や果物の摂り過ぎはダメだと注意されました。
だから私はあげたくても一定量を超えてあげないようにしてきたんです。でも、夫は日中の私の育児など知らないし、子どものおやつのことなんか話しても忘れちゃいます。子どもなんて代謝も良いしそれだけ消費もするんだから、あまり細かいこと言うなと気にも留めませんでしたね」
舅のおやつに対する考え方を改めさせるしかないと決意した真奈美は、ある日義実家に出かけるという息子に着いて行くことにした。舅に意見するなんて心底嫌だったが、もはや頼れる人間は自分しかいない。
「舅に、いつもかわいがっていただいてありがとうございます、とまずはお礼を言いました。もちろんそれは本心です。ありがたいと思っています。でも、この頃息子の体重が急激に増えていて健康への影響が心配です、と切り出しました」
舅ははじめ真奈美の訴えを興味深そうに聞いていたが、自分のしたことが批判されていることを知るやいなや、あからさまに機嫌を損ねたという。