「息子がジイジんちに行くと言うと、お腹が空いてもいないのにおやつをもらうのはやめなさいね、と声をかけました。お腹がいっぱいなのに余計なものを食べるとお腹を壊すと説明しておいたんです。5歳なので、健康とか栄養とかについては、最低レベルのことしか理解できなかったので」
いつものように義実家へ送り出してはみたものの、息子がおやつの誘惑に負けていないかどうか心配していると、夕方になって舅から電話がかかってきたという。
「『ジイジからおやつを貰っちゃいけないって言ったらしいね。なんでそんな嫌がらせをするの? 俺は何ですか、孫に菓子のひとつをくれてやる権利もないわけ? あんた、どうかしてるよ』
舅は興奮してそう言いました。私、びっくりしてしまって何も言えませんでしたね。絶句、というやつです」
舅はえらく傷ついている様子だったため、真奈美はますます舅にどう接していいのかわからなくなった。そこで息子のかかりつけ医に相談してみたところ、おやつの適量をおじいちゃんやおばあちゃんに教えてあげてくださいと指導されたという。
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