【後編】「あの人じゃなきゃダメなんです」ある祈祷師に依存した女性の悲痛な叫び。彼はいったい何者なのか？

【前編あらすじ】

ある祈祷師を探してほしいという今回の依頼。依頼人からの情報をもとに調査を進めたところ、対象者は数年前に亡くなっていることが明らかになった。
依頼人のために対象者と同じルーツを持つ新たな祈祷師を探そうとする探偵であったが、調査先のN宗施設で驚愕の事実が発覚する。

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驚くことに、「日祷」という僧侶がN宗に登録している事実はなかった。僧侶名に「日」とつく者は一般的に位の高い僧侶であり、そういった人物の登録がないのはあり得ないことらしく、記載漏れも考えづらい。

更に、彼が所属していたという「G会」についても、僧侶かの何人かが集まったり、若しくは信者同士で勝手に〇〇会というような団体を作ることかは良くあるが、宗務院に正規に登録するものではないため把握できないというのだ。

では、日祷が祈祷師として活動していた事実は嘘なのだろうか？