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【後編】「溺愛とモラハラとは紙一重なのか?」妻の愛し方を間違えた、金髪の紳士

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▶︎【前編はこちら】狂気すら感じる青い目の依頼者

【あらすじ】
複数の会社を経営し、15歳年下妻に何一つ不自由ない生活をさせてきたのに、離婚を言い渡された青い目の依頼者。彼曰く「妻には男がいる」らしいが……。

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調査当日、依頼者が出勤した2時間後、自宅マンション前に引っ越し会社のトラックが1台停まった。引っ越し業者が何度も出入りし、次々と家具や、段ボールが運びだされ、トラックの荷台に積まれていく。

家財道具の全てが積まれて、荷台の扉が閉められた。すると、男性が1人、どこからか中型バイクに乗って現れ、乗ってきたバイクをトラックの後ろに停めて、どこかに携帯で電話をかけた。その数分後、小夜子が現れた。

彼女は、タンクトップに短パンという、白い肌を存分にさらけだした姿で、肩甲骨辺りまである黒髪をなびかせながら、バイクの男性に駆け寄り、男性からヘルメットを受け取ると、素早くバイクの後部にまたがった。まもなく、引っ越しのトラックが発進すると2人を乗せたバイクも、後に続いた。

引っ越しのトラックと2人を乗せたバイクは、小夜子の転居先であるはずだった、彼女の妹の住む三鷹のアパートではなく、練馬区の小さなマンションの前で停まった。

マンションの2階の角部屋から、若い女性が男性と小夜子を乗せたバイクに向かって手を振っていた。その後の調査で、手を振っていた女性が小夜子の妹で、バイクの男性は、妹の交際相手であることが判った。

およそ5時間後、小夜子の妹と、バイクの男性は、大きなゴミ袋を幾つも抱え、連れだって彼女の部屋を後にした。



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