この作品以降、「女性のためのアダルトグッズショップ」が増えたことを記憶している。しかし、ここでのバイブレターはアダルトグッズだ。「男性が女性に使う」とか「彼と楽しむ」などを想定している。男性が女性器に挿入し、その姿態を楽しむという側面が強かった。
そんな時代に、『イロハ』は「女性たちが自分のために、安心して使える」というコンセプトを打ち立てた。相手のためではなく、自分のために使う。だから、心が落ち着く優しい色と形を追求していったのだ。
販路の開拓も大変だったという。アダルトグッズや、アダルトコーナーから展開し、地道にブランドメッセージを広げていった。そして、発売から5年目の2018年8月に大阪の大丸梅田店にポップアップストアを開く。
日本の百貨店で初めて、セルフプレジャーアイテムが販売され、かつてないほどの動員数を記録した。これがメディアでも取り上げられ、認知が拡大した。
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