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【後編】男性教員が受けた制裁は正当なのか? 性犯罪加害者に下された「晒し」に、探偵がこぼす独り言。

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サイト内の情報が、どこまで真実なのかはわからない。

「元教え子をレイプした鬼畜教師 馬場孝弘(仮名)55歳
 住所は〇〇県○○市〇〇……」

「今は、高知県○○市内の○○高校で、次の女子生徒を物色中……」

本名、当時の住所、年齢、転勤先の高校、顔写真、加害者の男性教員の個人情報は、惜しげもなく晒され、更にサイト自体が既にいくつものSNSに拡散されていた。特別な方法を使わない限りは、ネット上から消えないデジタルタトゥーだ。

いつか、被害者である後藤香那の個人情報までもが晒される可能性だってある。しかも、サイト内の情報が全て真実かどうかもわからない。万が一、この男性教員が後藤香那を無理やり……でないとしたら……。

 

男性教員は、一方的に事実と異なる内容で叩かれ、個人情報まで勝手に晒されて中傷を受け続けている「被害者」ということになる。その被害は、本人だけではなく、男性教員の家族や関係者にまで及び、ネットから情報が消えない限り、彼の人生に歪を生み続ける。これだって、本人を傷つけ多くのものを奪う立派な犯罪である。

だから、匿名の人物たちによるこのようなやり方が良いとか、正しいとかは決して言えない。ただサイト内の内容が全て真実であるならば、男性教師にとっては、ある意味、こういったインターネットでのいわゆる「晒し」はとても効果的で残酷な制裁なのかもしれない。

 

しかし性犯罪の被害が深刻であることもまぎれもない事実。近年中の調査によれば「女性の約14人に1人は無理やり性交等をされた経験があり、加害者の大多数は被害者が知っている人物で、全くの未知の人物からの被害は1割程度」なのだという。

多くの女性が、身近な者の許されない行為によって声も上げられず、消えない傷を負って生きているということも忘れてはならない。

 

TEXT:こころたまき

 

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創業:昭和23年
株式会社 児玉総合情報事務所
代表取締役 金澤秀則



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