その数字が目に入ってきたとき、あかねは強い衝撃を受けた。
「でも、まさかね……」
小さな声でつぶやきながら、震える手で他の通帳を開く。
裕太名義の残り2冊の通帳は半年を最後に記帳されている。しかし、過去の履歴を見てもあまりこの口座を頻繁に使っている様子はない。残高は最後の時点でそれぞれ10万円ほど。なにかの予備のためにわけておいたのだろう。
最後に子ども名義の2冊の通帳を開く。これは長男と次男用の学資保険用の口座で、その他に親族からのお祝い金などをまとめていた。この通帳はあかね自身がたまに記帳していたので、おおよその残高は把握していた。
子どもたちの通帳の最後のページを開く。
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