【後編】「これ、もしかしてロマンス詐欺？」米軍基地で一目惚れ。２年間同棲した「外人彼氏」の衝撃の事実。

警察官がいなくなり、頭が真っ白になった綾のいる部屋にワズが戻ってきた。明らかに機嫌が悪い。

綾は耳にしたことを、ワズに聞けずにいた。しかし、気になって仕方のない綾は、その日の夜ワズが入浴しているうちに、財布に入っている身分証明書にそっと手を伸ばした。

すると、証明書には驚愕の事実が書かれていた。名前は昼に警察官に答えていた「ジャイウセーヌ」。さらに、年齢は42歳で出身国はセネガル、ビザの内容は永住者とも書いてあったのだ。

つまり、綾が聞かされていたワズの名前も年齢も国も仕事も、全て嘘。

「これは一体どういうこと!?」綾は腰にタオルを巻いたワズに詰め寄った。

すると、ワズは明らかに機嫌の悪い表情に変わり、「お昼のやつ聞こえてたのか。それで？何が言いたいわけ？それより、勝手に人の財布なのか見てんじゃねえよ！」と豹変し、綾の頬を叩いた。