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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】45年の夫婦生活を破壊した、深夜の着信……「今日、産婦人科に行ってきました」

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その後、夫の康二さんは定年を迎えたものの、生きた心地がしなかった。

まず、これまで優しかった妻はほとんど会話をしなくなった。たまに会話をしても、蔑むような冷たい目でこちらを見ている。

また年金が振り込まれると、全額を妻に渡す必要があったし、彼の日常に自由はなかった。妻に対して「罪を償う」という約束もあり、康二さんはもはや、奴隷のように奉仕し続けるしかなかったのだ。
もちろん家計から慰謝料を払うなんてことも許されず、定年後の現在はアルバイトをして慰謝料を払っている。老体に鞭打つハメになった。

結局会社では「SHIGEMI」にすべてをバラされ、定年間近だったために処分こそなかったものの、これまでの人間関係はすべて崩壊したようだ。暴露した側である「SHIGEMI」もきまりが悪くなって退職したらしい。それもこれも、裕子さんにとってはもうどうでもいいことだが……。



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