それも、過激な下着でしか興奮しない性癖らしい。妻の名前を使ってランジェリーショップに登録し、毎回のように浮気相手に下着をプレゼントしていたことを知って由紀は愕然とした。
©︎gettyimages
由紀はもちろんショックを受けたが、気弱な性格上どうしても正面から問い詰めることはできそうもない。それに、夫の言うように確かにここ何年もババパンが多く、夜の夫婦生活もほとんどない。夫に、ブラ買ったの? と言われた例の商品だって、フィットネスブランドのスポーティーなものだ。
由紀は夫の携帯をそっとベッドサイドに戻し、今度は自分のスマホを開く。夫のメールに届いていたランジェリーショップの名前を覚えておいたので、その通販サイトにアクセスする。
見ているだけでドキドキするような卑猥なランジェリーのなかから、自分に似合いそうなものを想像してみる。由紀は夫の浮気相手の存在を知り、直感的に「負けたくない」と思った。私だってきっと、こういう下着も似合うんだから……。
©︎gettyimages
由紀は愛する夫の気持ちを自分に戻すために、彼が好きそうな下着を購入した。
「届いたら、夫はどんな反応をするだろう?」
ここから女の力量が試される——。
Text:女の事件簿調査チーム
RANKING
1
2
3
4
5
2
4
5