「この答えに戸惑いました。こんなことをしてくるくらいだから、私にある程度好意を持っていると半ば確信していたんです。でも人妻だから小出しに気持ちを表現しているんだろう……そんな風に思っていたので、彼の返事にショックを隠すことができませんでした」
意外な回答を聞いた後、“彼”への思いに少しだけ変化が生じた千絵さん。しかし、夫に対する思いは変わらず、すでに驚くほど冷めてしまっていた。
「夫は、まじめに仕事をして、経済的に安定はさせてくれるけれど、精神面、肉体面では満足を得ることができない。夫といて、肉体的満足が得られないまま、私は女性としてこのまま枯れ果ててしまうのか……。 “彼”に思い切って心の内を打ち明け、この状態から抜け出したい! そして心も身体もつながりたい。そんな思いもありましたが、先日の“彼”からの一言が忘れられず、踏み出すことはできませんでした」
そんな焦燥感を抱いていたある晩、千絵さんは欲求を我慢できず、ある日夫に迫ったのです。セックスを。
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