〈後編〉【マッサージから始まった地獄】人生を狂わされた女の末路

ガチガチに固まっていたものが、ゆるゆるとほぐれていく……。心の中で抑え込んでいたものが、漏れ出てくる感覚。常にその“彼”が担当してくれるとは限らない中、千絵さんは“彼”に触れてもらうため、泣くために通い続けたそう。

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「施術を受けるたびに、気持ちよさのあまりに涙する私。そんな私に彼は子どもにするように、頭をなでて笑ってくれました。突っ込んだことを聞くこともなく、軽い世間話を交わすうちに徐々に距離が縮まっていったんです」

たまに、からかうように体をくすぐってみたり、頬を優しく撫でてみたり。また、突然自身のプライベートのことを話してみたり。“彼”も千絵さんの心をくすぐるような行動を見せ始める。

その後、二人はLINEを交換し合い、家族が寝静まった夜に、二人でチャットを楽しむように。

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「時間も忘れて会話しました。時には明け方まで……。他愛もない話がほとんどではありましたが、彼がだんだん性的な言葉を会話に織り交ぜるようになってきたんです。こんな風なセックスをしてみたいとか、どんな体位が好み？とか。でも、その発言に嫌悪感は一切感じず、逆に胸が高鳴る自分がいたんです」