その後も施術中に続く、意味深な“彼”の行動。千絵さんは気持ちを抑えきれず、とうとう問いただしたという。
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「私とどうなりたいの?」
しかし、再びかえって来た言葉は、千絵さんが思い描いていた答えからは遠いものだった。
「僕は自分の子どもが欲しいから、年下の女性と結婚したいんだ。不倫願望はないし、貴女を旦那さんから奪うつもりもない。僕は真面目に施術をしていただけだよ」
千絵さんはその言葉に呆然とした。
「しばらく何も手がつかない状態が続きました。その時は、おとなしく受け入れたようなふりをしましたが、彼との会話を思い出し、頭が混乱しました。一体どういうこと? 私が勘違いしていたってこと? あんなことしていたし、夜中にあんな卑猥な会話までしたのに! まるで私、バカみたいですよね!」
悶々とし続ける日々の中、以前にもまして体中が痛み、その辛さをどうにかしようと整体院にいつものように通い、原因となっている“彼”のことは避けるというおかしな状況に……。千絵さんは次第に耳鳴りやめまいにも悩まされるようになった。
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