【ジャガーXE】
ボディサイズ：全長4690×全幅1850×全高1415mm
ホイールベース：2835mm
最低地上高：123㎜
最小回転半径：5.5m（FRモデル）
パワーユニット：2.0L直4ディーゼルターボ（MHEV）/ 2.0L直4ガソリンターボ
価格：2.0L 204PS Diesel R-Dynamic S AWD（MHEV） 648万円
2.0L 250PS Petrol R-Dynamic BLACK 672万円
2.0L 250PS Petrol R-Dynamic SE 656万円
2.0L 300PS Petrol SPORT 791万円
パワーユニットは2L直4ディーゼルターボ（MHEV）が最高出力150kW（204ps）/ 3750-4000rpm、最大トルク430Nm / 1750-2500rpmを発生。駆動方式はAWDです。ガソリンエンジンは2機種あり、一つは最高出力184kW（250ps）/ 5500rpm、最大トルク365Nm / 1500-4000rpmであり、ハイスペック仕様は最高出力221kW（300ps）/ 5500rpm、最大トルク400Nm / 2000rpmを発生します。トランスミッションはいずれも8速ATを採用。
コロナ禍にある現在は前出データ記載の4モデルのみ発注可能という状況に。個人的にはプレーンなフロントバンパー形状のエントリーモデルが好ましいのですが、昨今の状況を鑑みれば贅沢な悩みかもしれませんね。
現行型ジャガーXEは、技術的進化や新素材を投入することで初期モデルでは実現（表現）できなかったことがクリアになったといいます。確かにデビュー当時のナビゲーションモニターにはアナログなボタンが左右にありましたし、その下にある空調などの表示モニターもありませんでした。トランスミッションのセレクターもボタン式だったと記憶します。
各社とも大なり小なりタイムスケジュールに遅れがある現在、大幅な進化を遂げまだ新車で買えるジャガーXEは、上質かつポテンシャルを秘めた希少なサルーンであることは疑いようもありません。英国を走るとわかりますが、都市へと続く一部の道路を除けば、上下左右、つねに車体に応力が加わります。つまりウネウネした道を何のストレスもなくいなし、快適に速く走ることができる。そんなサルーンがジャガーXEなのです。
FRパッケージゆえのプレミアムレングスは、視覚的にもロングノーズに見え、実サイズ以上に優雅に映ります。定着したイメージが希薄な分、乗る人を試すクルマですが、自分だけの一台を作り上げたら天下一品。上級モデルのXFさえ凌駕します。「ドイツ車の気分じゃないな」という方が選ぶ、まさに目利きの一台といえるのではないでしょうか。
Text：Seiichi Norishige
