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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

振り向くほどキレイ! ジャガーXEは気絶級の極上サルーンだった!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

稀代のカーデザイナー、イアン・カラムの置き土産

新型車の登場に一喜一憂。しかし、ここ数年は国産車から輸入車まで、昭和のクルマたちが大ブーム。で、実際に購入に踏み切るユーザーの年齢層ですが、コレがじつに幅広く、時代が変われば見方も変わるだろうと思いつつも、この現象は当時のクルマそのものに人を魅了する力があったと素直に称えるべきかもしれません。

先日、首都高速某パーキングで一服していると、ミドルサイズのセダンが静々と入ってきました。サイドビューが綺麗だなと感心しつつ、そのクルマをよく見るとジャガーXEです。わずかな光に浮かび上がるそのフォルムは、時に日中では気付かない陰影を浮き彫りにし、あらためてその魅力に気付かされた感じ。

ライバルはメルセデスならCクラス、BMWの3シリーズ、アウディのA4といった車種ですが、肝心のXEはイマイチとらえどころのないクルマに映るかもしれません。というのも、XE自体2014年に新規投入された車種であり、当然、歴史的符号をもつフラッグシップサルーンのXJや、スポーツモデルのXKほど知名度もありません。

このジャガーXEを手掛けたのは、2019年に同社のデザイン・ディレクターを退任したイアン・カラム氏。幼少期にジャガーEタイプに感銘しカーデザイナーを志したという氏のキャリアは、アストンマーティンDB7、V12ヴァンキッシュなど数々の名車を生み、多くのファンを獲得。時系列をたどれば現行型XEは2020年にマイナーチェンジ(MC)モデルとしてデビューしているので、このXEが名門ジャガー在籍時最後の作品かもしれません。

それはさておき、純粋にジャガーXEを眺めると、切り詰められた前後のオーバーハングが長年スポーツカーを手掛けてきたデザイナーの意図を伝えてきます。低く構えたノーズ先端から始まり、ルーフを抜け程よくハイデッキなトランク上面へと抜ける一筋のラインにも、なんら違和感がありません。キャラクターラインらしきものはエンジンフードの造形程度。

実際に後席に乗り込んでみるとわかりますが、サルーンとしてのキャビンがしっかり確保され、その巧みなパッケージに感心させられます。



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