スピンドルボディは心をエグる魔物と化した
不覚にもあまりのカッコよさに悶絶ス。新型レクサスRXのアップデート情報を探るべくネットの世界をまさぐると、レクサス・フランスではデビュー記念の特別限定車を発売するといいます。その名は『レクサスRX450+オペラ・ド・パリ』（オンライン限定販売）。その数わずか50台という狭き門ながら、もうこのモデル名だけで逝ってよし状態。
いかにも欧州らしいのは電動化率最上級のPHEVをベースモデルに選んだこと。ただし、PHEVは大容量バッテリーを搭載するだけにお値段も最上級。そしてエントリープライスはなんと98.500 ユーロ！ シンプルに1ユーロ137円で日本円換算すると1349万4500円と出ました。世界的に物価高騰中の現在、けっこうキビシイ価格設定かもしれません。
気を取り直してさらにネットパトロールを続けると、どうやら欧州では純エンジン車のRX350は売らぬようで、エントリーモデルは定評ある2.5L直4ハイブリッドをアップデートし搭載するRX350hと判明。RX350は北米や日本市場向けなんでしょうか。
欧州市場の価格設定は国ごとにVAT（付加価値税）にバラつきがあるものの、某国ではRX350hが77,450ユーロで1061万650円。2.4L直4ターボ・ハイブリッド車のRX 500hとPHEVのRX450h+が87.040ユーロと同価格。日本円換算すると1192万4480円となり、円安を差し引いてもコレまたキビシイ現実を知ることに。
それでも希望を見出すなら欧州VATの最低税率は15％であり、国によってさらに税率は上がります。当然、関税も考慮しなければなりません。また、日本市場にはRX350というガソリン車（2.4Lターボ）が用意されることはアナウンス済みなので希望がもてます。それでも新型RXはシャーシにTNGAのGA-Kプラットフォームを採用しますし、パワートレインが刷新されたことを思えば多少の価格上昇はやむなし。
新型RXのデザインは特徴的なスピンドルグリルを発展させたのか、あらたに「スピンドルボディ」というコンセプトを貫きます。レクサスらしいドライバーの意のままに感性へと導くTAZUNAコンセプトのコクピットは、フロントガラス越しに見えるフロントフードの2本のエッジが視覚的に手綱に見えてまさに人馬一体を演出。ひとたびエッジーな新型RXのボディアタックを食らえば、ハートを撃ち抜かれてブツヨクMAX。しかし、海外とはいえ1000万円級の価格に腰が引けるのも確かです。
「万策尽きてもはやレクサス様に日本人割引を懇願するしかないか？」と思いつつ、日本価格を予想してみます。また、購入意欲を維持するために北米版簡易カタログも掲載。
