パワーユニットや駆動方式で悩まないESこそ最強のレクサスだった!
2022年7月28日。レクサスESの一部改良モデルが正式に発表・発売されました。欧州では一足早く2023年モデルとして発表されましたが、主戦場の北米は沈黙のまま。ハイブリッドのみならず、ガソリン車やAWDモデルまで幅広くパワーユニットを揃える北米は、もう少し時間が必要なのかもしれません。
レクサスの中核セダンであるESは、フラッグシップのLSと末っ子セダンISの間に位置します。日本仕様は割り切った販売戦略でパワーユニットは2.5L直4ベースのハイブリッド車のみ。AWDのE-fourはないので駆動方式はFFのみ。グレードもシンプルに、スタンダート(という呼称ではない)、走りのFスポーツ、充実装備のバージョンLという展開です。
今回登場した一部改良モデルは、2021年8月26日発売モデルがそのベースとなっていて、最新のマルチメディアシステム(12.3インチモニター)や予防安全技術の機能拡大などアップデート。さらにコクピット回りのデザイン(配置)を見直して、操作系などブラッシュアップしています。画像を並べて見るとカップホルダーの位置など違いがあります。
コネクト環境も改善され、スマートフォンのリンクもUSBに加えWi-Fi接続も利用可能に。クルマの装備がスマホについていけない……なんてストレスを感じなくて済みそう。ちなみにスマホをリンクさせ『My LEXUS』を活用すると、エアコンをあらかじめ作動させたり、一定時間エンジンを始動させない『マイカー始動ロック』なんて機能も使えます。
さて、今回は「どのESに乗るべきか?」というのがメインテーマです。SUV流行りとはいえ、王道のセダンは例えるなら仕立ての良いスーツのようなもので、ジャケパンスタイルとは一味違います。それではまず、基本スペックを押さえておきましょう。