まず、従来の価格設定をおさらいします。先代RXの最終ラインナップはガソリン車の2L直4ターボ車のRX300が524万円～642万円、3.5LのV6ハイブリッド車のRX450hが638万円～783万円、3列シート仕様のRX450hL（AWDのみ）が796万円でした。ココから予想するに新型RXの価格は、ガソリン2WDのRX350ならコミコミ600万円以内が望めるのでは？ なんて希望が湧いてきます。
次にもっとも売れるであろうハイブリッド車です。エンジン単体で比較すれば、先代がV6なのに対し新型は直4であり、このパワーユニットはハリアーなど他車と共通するので少しは上昇コストを吸収できる可能性が出てきます。PHEVのRX450∔から大容量バッテリー代金を差し引くと、なんとか600万円代をキープできそうな雰囲気に。PHEVやフラッグシップのRX500hを記憶から消去すれば、「新型RXは十分に狙えるレクサスである」という結論に達しました。
余談ですがレクサス（トヨタ）のハイブリッドシステムって、エンジンサウンドを除けば体感パワーはV6と直4の差をあまり感じません。おそらく制御系が優秀で上手くエンジンとモーターのパワーをブレンドしアウトプットしているのだと思います。その巧みな制御スタイルはプチPHEVといって過言ではありません。
個人的には外観はBEVのRZで。パワートレインなど中身はRXというのが理想形です。しかし、レクサスブランドの魅力は多少の好みなど嗜好性の部分は不思議と薄れていくのです。まさにアメイジング。
レクサスを所有するということは、その作風に乗って、浸って、溺れてこそシアワセになれる……という考えにいまも変わりはありません。正式発表のその日まで、いまは秋の訪れを楽しむとしましょう。
Text：Seiichi Norishige
