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興信所を使って初恋の人と再会! ある「サレ妻の選択」

彼に会って、「何を」したいの?

その後舞は、彼との小学校の思い出を可能な限り話した。基本は清水からの質問に答える形で答えていたが、話しているうちに記憶が蘇ってきて、

「あ、そういえば、彼は地元の少年野球チームのキャプテンでした」

「男ばかり3人兄弟の長男で、家の中が毎日うるさいって言っていました」

など、あの時2人で話した内容が昨日のことのようにフラッシュバックされてくる。

「あと、将来は先生になるんだって話をして、それじゃ一緒に北海道の教育大学に行こうねって約束もしたんです(笑)」

話しながら、舞はなんだか面白くなってきた。

彼女は、そんなことも高校生になる頃はすっかり頭から離れてしまい、東京に憧れ、学費だけは高いけど全く就職に役に立たない三流私大に入ったのだから。

勢いよく話す舞に呼応するように、目つきの悪い清水の表情も和らいでくるのが彼女にはわかった。こういう人のことを「話しやすい人」って言うんだろうなと漠然と感じながら、唐突に言われたその人からの質問に対し、舞は答えに窮することになる。

「それで、その人のことを見つけたら、あなたはどうしたいのですか?」

トキメキが欲しい!!

「例えばだよ、あなたが初恋の人と実際に会えたとする。それでその彼も、まだあなたのことが忘れられず、しかも独身だったとしよう。お互い好意を抱いていることが確認できたら、あなたは今の旦那と別れることが出来るの?」

舞は考えた。離婚となった場合、原因は自分自身の不貞行為によるということになるのだろうか……。

もしそうなったら、慰謝料はいくらくらい!? そんなの絶対イヤ! だって、きっかけが主人の浮気なんだから!

「いえ、万が一再会できたとしても、私は主人とは別れません。ただ、主人が私を見下しているように、私も主人を見下してやりたい!『私にだってまだトキメいてくれる男性がいるのよ。あなたとは惰性で別れないであげてるの』って言いたいんです」

「ここに来る女性の中でも、あなたのような方は珍しいです。いいでしょう。承りましょう。ただし、あなたの提示した予算では一週間が限度です。一週間経って現状報告をしますので、その際に継続して捜索を続けるかどうかを判断してください」

それから一週間後

舞にとってのそれからの一週間は、まさに携帯とにらめっこの日々だった。

清水からの連絡は「見つかる見込みがないときは連絡する、連絡がないときは順調だと思って」と言われていたが、こうまで連絡がないと逆に不安になる。

手付金と併せて合計25万円のお金のことは、どうでもよかった。八方手を尽くした上で見つからないということなら、その25万円は結果的には無駄金だったということになるかもしれないが、不思議と「見つからない」とは思わなかった。

舞は、見つからなかったときのことではなく、見つかった後のことを考えるように努めた。

あの人は今、どこにいるのだろうか……。そのまま北海道にいるの? それとも案外関東の近いところにいたりして…。

会えたら、あの時の返事をまずは聞こう。バレンタインデーの少しほろ苦い思い出……。箱に差し込んだ「好きです」のラブレター。あなたもきっと、同じ想いでいてくれていたんだよね?

一週間後の夕方、はやる気持ちを抑えて舞は再び、事務所のドアをたたいた。

後編に続く

Text:FORZA STYLE



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