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【後編】「最愛の人に看取ってもらいたい」死期の近い父の“結婚”を認めてしまった子ども達の後悔

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©Getty Images

容態が安定している父の病院に見舞いに行くと、いつも麻子が近くで世話をしていた。

「麻子さん、いつもお世話になってすみません」

「いいんですよ、一緒にいないと落ち着かないですし、誠司さんのお世話がしたくて」

麻子は父と目を合わせながらにこやかに笑う。

おかげで自分は、休職することもなく仕事を続けられている。麻子が看病を引き受けてくれて本当にありがたい、祥子は心の底から麻子に感謝していた。



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