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容態が安定している父の病院に見舞いに行くと、いつも麻子が近くで世話をしていた。
「麻子さん、いつもお世話になってすみません」
「いいんですよ、一緒にいないと落ち着かないですし、誠司さんのお世話がしたくて」
麻子は父と目を合わせながらにこやかに笑う。
おかげで自分は、休職することもなく仕事を続けられている。麻子が看病を引き受けてくれて本当にありがたい、祥子は心の底から麻子に感謝していた。
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