皆さん はじめまして。PEPEと申します。
会社員、ジャズ歌手を経て、現在は男だらけの柔術道場の女将として、人生賭けているオンナです。
さて、柔術道場というと、皆さんはどんなイメージでしょうか?
寝技主体の格闘技と聞いて思い浮かぶような、荒っぽさや汗臭さをイメージされる方も多いのではないでしょうか。私自身も格闘技とはまったく無縁の人生を歩んできた訳ですが、紆余曲折。
当時、柔術界で神の階級ともいわれる最激戦区ライト級の世界大会で準優勝し、日本人最高位を取得した柔術家の岩崎正寛氏と結婚し、コロナ禍もあいまって生活は一変。
今では数名のお弟子さんを抱える柔術道場の裏方として日々走り回り、道場経営のサポートから経理に広報、動画撮影やHP制作まで携わっています。時には、若いお弟子さんのお世話や人生相談まで。
人間万事塞翁が馬とはいいますが、そんな波乱万丈でユニークな私の人生相談。
まだまだ未熟者ではありますが、チラリとお付き合いいただけたら幸いです。
★★★
さて、本日のお客様は、
取引先の年上男性と不倫しています。
女友達に相談したら「不倫はやめた方がいい」と一蹴され、愛想も尽かされて、今は相談できる相手もいません。
不倫は不毛だと分かっていますが行動が伴わず、ズルズルと2年付き合っています。
不倫は何故ダメなのか、やめられるように教えてください。
──社会の歯車 会社員(26)
社会の歯車さん、ご相談ありがとうございます。
コロナ禍でも人気爆発、いつの時代も世間を賑わせる不倫ですが、そろそろ正式に足を洗いたいというご相談ですね。
仮に、お相手の奥様に不倫がバレたら、「訴えられたり慰謝料払ったり、散々な目に遭いますよー」と早々に結論を出すのも何だか色気が無いので。今回は、不倫は何故ダメなのかをねちっこく考えたいと思います。
©︎gettyimages
さて、私の周りの格闘家からミュージシャン、OLまで、様々な男女を見ていて思うのが、まず、「男性と女性では、恋愛に対する人生の賭け方が違う」ように思います。
ある知り合いのプロ格闘家は、「恋愛と格闘技。本気で欲しいものは同時に手に入れられないから、一方を手放し、両手で勝ちを掴み取りたい」と貪欲に「仕事」だけに自分を追い込んでいると聞いたことがあります。
多くの男性にとっては、恋愛よりも仕事や名誉の方が自分にとって価値が高く、恋愛に人生賭けちゃう人は珍しいと思うのです。
格闘技の世界でも、「打撃にラッキーパンチはあっても、寝技にラッキーはない」といわれますが、まさに、多くの男性にとって人生は寝技と同様、日々の積み重ねが大事です。
男性は、恋愛で人生の一段飛ばしは無いと理解しているので、積み上げ癖がついているのだと思います。
逆に、幼き頃から女の子にはシンデレラ神話という英才教育があるように、未来の結婚相手次第では、ワンチャン人生逆転があるかもしれないという、博打精神を持っている女性は恋愛に依存しやすいです(笑)。
さらに、女性は「仕事」よりも「恋愛」の方に人生賭けちゃう性質があるので、単純に不倫という沼にハマりやすいと思います。 一方、男性にとって不倫はただの息抜きです。
男性は不倫しても、一泊したら現実という家庭に戻っていく。逆に、女性は「いい日旅立ち」なんて揶揄されますけど(笑)。
家庭があるからこそ、日常とのコントラストがあり、不倫という束の間のバケーションに心躍らせてしまうのでしょうか。
今は夫婦共働きが主流でW不倫も多く、コロナ禍といえど、お互いが日常からのリフレッシュと癒しを求めて、密会する人が多いかもしれません。
不倫は、日常生活などのわずらわしい部分を見なくて良い分、純度の高い恋愛部分だけを楽しめ、いつの時代も流行物ということですね。