協力隊として2年間ボリビアへ
FORZA:修了後は、無事陶芸家に?
Keicondo:いえ。その当時、バックパッカーが流行っていましたし、国際学を学んでいたのもあって、放浪でもしようかなんて半分冗談で考えていました。『あいのり』羨ましいなぁなんて思いながら(笑)。
そんな中で協力隊、ジャイカ(JICA/独立行政法人国際協力機構)のことを調べていたら、陶芸でも行けることを知りまして、応募したらなんとか受かった。それで秋に卒業して、年が明けた頃には訓練に入り、春から海外に行きました。
ひさこ先生:南米のボリビアでしたっけ?
Keicondo:そうです。2年滞在しました。
ひさこ先生:現地では、どんな活動をなさってたんですか?
Keicondo:陶芸の指導ですけど、26歳の青二才が現地の方に適切に指導できるはずもないですし、ボリビアには陶芸の街があるわけでもない。インカ帝国時代からあるやり方を踏襲して、お土産的に作っていて、食器を作るという文化もありませんでした。
主な活動としては村や美大、工場を視察して、半農半陶や趣味程度に焼き物を作っている方々に対して、品質改善を勧める。新しい技術の伝承というよりは、より良い焼き方を教授するというやり方で、半分しか成功しなかったところを7割に上げる手助け。抜本的な改革というよりは、アドバイスって感じですね。
FORZA:2年の滞在を終えて、戻ってきてからは?
Keicondo:協力隊に行くと国からの援助が手厚く、帰国して職に就くまでは支援してくれるという素晴らしい制度がありまして。約1年かけて自宅にあった倉庫を工房に変えて、独立に向けて始動しました。29歳のときです。
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