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LIFESTYLE うつわのことを教えて、ひさこ先生!

ひさこ先生に訊く! 笠間の人気作家 小林耶摩人さんのカッコいいうつわ

コロナの影響で家での時間が多くなったことも影響し、今、うつわがブームです。盛り上がってるので気にはなるけど、実際どんな作家のどんなアイテムを買ったらいいのか、イマイチ分からない…。そこで、さまざまな土地を巡ってたくさんの作家に会い、新宿伊勢丹では不定期にて催事を企画・キュレーションしている行方ひさこ先生に、どんなうつわを手に入れたら良いかをレクチャーして頂き、注目の作家とともに紹介していきます。

渋さの中に、整然とした美しさと柔らかい雰囲気を併せ持つ小林さんのうつわ

FORZA:ちょっと気になったんですが、陶器と磁器の違いがよく分からないんですが…

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ひさこ先生:わかりやすくするために、土器を付け加えて説明しますが、粘土が原料で、釉薬をかけずに低温で素焼きするだけの簡単なものが土器で、植木鉢が分かりやすいですかね。水を吸いやすく耐久性もほぼありません。縄文時代から作られてきました。

陶器は、まず練った陶土で成形して乾燥させてから素焼きして硬くします。その後、釉薬をかけて焼くと、そこに溶け込んでいた素材によって表面に薄いガラスのような膜ができます。

この膜によって吸水を防ぐのですが、完全には防げないため、それを利用して わざと吸い込ませて料理や飲み物の風味をまろやかにさせたり、使い込むことで味を出して育てるといった楽しみもあります。

FORZA:デニムみたいですね。だから、みんな陶器にハマっていくのか!

ひさこ先生:似たような面白さがあると思います。そして最後に磁器。粘土を使って作られるのは陶器と変わりませんが、ガラスの成分でもあり、高温で焼くと溶けてガラスのような質感を生み出す長石と呼ばれる石の成分と、珪石という成分を含んだ土で作ります。

これらが高温で解けて結びつくことによって硬くて、透明感があり、吸水性のないうつわが完成します。こちらは安定感は高いんですが、使って育つ楽しみは ほとんどありません。

FORZA:なるほど! 磁器は使い勝手が良くて、陶器は使って育てていく楽しみがあるわけですね。ついでに釉薬についても教えてくださいますか?

ひさこ先生:「うわぐすり」ともいいまして、材料は種類によってさまざまですが、代表的なものは灰釉(はいゆう)です。これは草木を焼いてできた灰と、長石とを水で熔いたもので、これを付けて高温で焼くことで石灰質と長石が溶けて固まり、表面をガラス質が覆ってくれます。

FORZA:完全に化学の世界! これを奈良時代から作っていたなんて面白すぎます。

ひさこ先生:これを探究する方々が圧倒的に多いのが日本で、これほど優れた作家さんが多い国は他にはないと思います。



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