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FASHION 百“靴”争鳴

【ハロゲイトの木型職人、松田哲弥】モデルごとに木型を削り上げた! こだわりの靴とは? Vol.2

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百靴争鳴。日夜美しい靴作りに情熱を燃やし合う、異色の靴職人たちへのインタビュー集。

第2回は松田さんの真骨頂であるハロゲイトの木型の魅力について――

木型とは靴の元となる型

ハロゲイトの木型について語るまえに、まずは木型とはなんぞや、というところから入りましょう。

平面の革がなぜ、立体になるのか。それは木型に釣り込み、そのかたちを覚え込ませるからです。

木型は足のかたちをベースに、靴としての機能を加えた型のこと。機能とは たとえば捨て寸がそうです。足は歩く際、あおり歩行という動作を行っています。あおり歩行は踵の外側で着地し、小指の付け根、親指の付け根へと足をローリングさせて蹴り出す動作をいいます。つまり、足は靴のなかで始終動いているんですね。これに対応する遊びが捨て寸というわけです。裸寸よりも20㎜ほど大きくつくられています。

かつては木を使っていたことから木型といいますが、現在はプラスチックが主流になっています。

生産に使う木型は量産されたもの。その大元となるのがマスターラストであり、マスターラストが自分の領域です。帯鋸とヤスリを駆使して削り上げていきます。木型メーカーがこのマスターラストをグレーディング(サイズ展開)します。

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ボタンひとつで削れる3Dモデリングには興味がありません。精度はいいかも知れないけれど融通が利かないから かえって時間がかかるんです。なにより味が失われてしまう。



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