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ワイドショーも扱う狂想曲。 高騰するロレックス相場は下火になるか?

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相場高騰・マラソンより円安が怖い?


@couronne5469さんの#腕時計魂での投稿より

ロレックスに限らず、時計相場に影響を及ぼす懸念材料は為替レートです。

特に数年来の円安が日本の時計市場に暗い影を落としていることは間違いありません。2010年時点で1CHF(スイスフラン)=86円だった為替レートは2022年1月時点で1CHF=124円です。

昨年だと2021年1月時点では116円で、1年間で8円上昇、率にして約8%上昇しています。この上昇はスイスブランドは皆値上げで埋めていて、ロレックスも国内正規価格は2022年1月に10%近い値上げをしています。

しかしこの値上げは日本だけでなく、他のアジア諸国でも値上げしているものです。ご存知ない人もいるでしょうが、実はロレックスの国内正規価格は他国より低い料金設定になっています。

例として、シンガポール正規価格を比較するとエクスプローラーで9,840SD、1SD=87円で計算すると、85万6080円です。一方日本は79万3100円で差額は6万2980円になります。これは2022年だけに限らず、それ以前から低い状態が続いていました。

海外からのインバウンド客が日本国内で大量にブランド品を爆買いする背景には日本の低い物価水準があるからなのです。しかも海外からの観光客は免税で購入できるため、今後外国人観光客の入国が再開された場合、再び彼らに爆買いされるでしょう。

しかし、Goroが危惧する「最悪のシナリオ」はこのまま円安が続き、ロレックスの「日本向け輸出」が減ることです。

日本のロレックス正規価格は前述したように同じアジア圏のシンガポールよりかなり低く、ロレックス本国にしてみれば決して旨味のある市場とは言えません。

最新のFH(スイス時計協会)の時計輸出高は日本が4位で、シンガポールは6位と肉薄しています。人口比で考えるとどちらが旨味のあるマーケットかは一目瞭然です。

より売れる市場に商品割当を多くするのは企業としては自然な行為、全てこれら割り当てのさじ加減は会社の考え方と、取締役会の判断次第になります。

僕ら時計ファンができることは日本が、「ロレックスにとってより良い市場」と感じさせることです。



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