マラソンのゴールは?
マラソンが起きた要因としてもう一つ、並行価格が正規価格を逆転した事も忘れてはいけません。
正規品は文字通り正規の日本代理店を経由し流通した製品です。それに対して並行品はそれ以外の代理店・商社の流通ルートを経て輸入・通関した製品で、並行輸入品とも呼ばれます。
かつて国内のロレックス販売をリードしてきたのは今のような正規店ではなく、並行販売店でした。
2000年頃まで並行店の価格が正規価格より安く、そのため大半の人達は価格の安い並行店で、ローンで購入するのが一般的でした。時期は忘れましたが、2005年頃からロレックスはそれまでの正規販売網を集約します。
要は数を絞って、正規店ネットワークを再構築しました。結果的に日本ロレックスも流通実態を掴めるようになったとGoroは推測しています。この頃からロレックスの並行店価格が上昇、そして現在のように正規店価格を逆転しました。
@nijino_titiさんの#腕時計魂での投稿より
更に2019年から日本では特定モデルで、身分証明書を提示する購入制限が実施されます。人気モデルの購入後、一定期間内再度購入できない制度です。しかしこれはさほど効果が無く、かえってマラソンを激化させただけかもしれません。
ロレックスマラソンもこれだけ広く知れ渡れば、結果的に過当競争になります。実際ロレックス正規店で「時計自体棚に無い」という話をSNSで聞くようになりました。
さすがに在庫が無いとなると「マラソンは時間の無駄」と思う人たちが出てくるのは自然です。Goroは今後マラソン自体は無くならないけれど、列の長さは着実に減っていくと考えています。ゴールは近いかもしれませんね。
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