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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

トヨタとの力関係も気になりすぎる。「マツダRX-9の真相」を追え!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ロータリースポーツカーは復活するのか?

東京オートサロン2022に出品された『トヨタ GR GT3コンセプト』が話題を呼んでいます。というのも、あまりに『マツダ RX-VISION  GT3コンセプト』と似ていたから。また、その背景として、マツダとトヨタの協業や、RX-7の後継モデルとウワサされる『RX-9』の存在があります。

しかし、ふと脳裏をよぎるのは、「マツダの頭越しにトヨタが先に新規開発車を見せてしまうのか?」ということ。確かにマツダが開発中の直6エンジン搭載車はトヨタとのコラボモデルとなるのでしょうが、まずはこの件を冷静に考えて見ましょう。

時系列をさかのぼれば、コンセプトカーとして『マツダ RX-VISION』が発表されたのは2015年10月28日のこと。初披露は第44回東京モーターショーでした。これに続く第2弾が2017年10月25日発表の『マツダ VISION  COUPE』であり、第45回東京モーターショーで公開されています。どこから見てもフロントエンジン∔後輪駆動であろうパッケージに、ロータリーファンならずともクルマ好きは狂喜しました。

『マツダ RX-VISION  GT3コンセプト』は現在もマツダの公式HPに掲載・紹介されていますが、このモデルは『マツダ RX-VISION』をGT3の車両規定に沿ってデザインされたゲーム上のバーチャルなレーシングカーです。そう考えると、トヨタの予算で原寸大の実車を作ってみましょう! となったのかもしれませんね。

パワートレインを考えて見ましょう。ウワサどおりに直6エンジンが搭載されるなら、トヨタにとっても渡りに船。BMWとの協業がいつまでの契約かわかりませんが、このモデルなら次期スープラになり得ます。私たちが目にした『マツダ VISION  COUPE』のなかに上手くこの直6エンジンが収まるのならGT3マシンとして成立させることも可能でしょう(市販車は直6ターボを何らかのレベルで電動化したイメージ)。

次に渇望のロータリーエンジンを搭載する場合です。後先考えずに純粋にロータリーエンジンを搭載するならフェーズ3の騒音規制の問題から、2022年9月中に販売しなければなりません。コレはちょっと現実味が薄い感じ。

何かしらの手段でロータリーエンジンを電動化する場合はどうでしょう? BEVの発電用にとの見方もありますが、コンパクトなロータリーエンジンは確かに有効でしょうが、それではロータリーエンジンの爽快な走りは味わえません。PHEVは搭載するバッテリーが大きく重くなるでしょうからコレまた候補外。独自の走りを求めるのなら、いわゆるマイルドハイブリッド、もしくは、ハイブリッドしかありません。

相応に重くはなりますが、トヨタとの協業ならハイブリッド技術に問題はありません。マツダマジックでさらにハイブリッド技術も磨かれることでしょう。しかし、個人的に初代RX-7であるSA22C、2代目FC3Sと乗り継いだニンゲンの目にはコレでも役不足。やはり新たなマイルドハイブリッドシステムで何とかしていただきたい(笑)。

以下、ワタシの妄想です。現在『RX-9』は2ローターで開発が進められているとのウワサですが、3ローターを作るつもりで、1個分のロータースペースに高出力モーターを合体。スペース的には十分厚みがあるし口径も大きくできるはず。

よって、ロータリーエンジンのコンパクトさを生かせば、従来のマイルドハイブリッドでは搭載できなかった強力なモーターを採用できるのではないかと思う次第です。ワタシは設計できる人間ではありませんが、そのイメージは前から順に、モーター∔ローター∔ローターという感じ。いや我ながら素晴らしい(ワタシの脳内では既にオムスビがグルグル回っております!)。

最後に今年のオートサロンで話題だったフェアレディZとGRMNヤリスの2台に触れさせてください。まずZですが、プロトスペックの価格が696万6300円か! とお嘆きの貴方。メルセデスに倣えばエディション1に当たるこのモデル、フルオプションの贅沢仕様と考えれば納得できると思います。おそらくエントリーモデルは500万円台前半と予想。

次にGRMNヤリスですがコチラは731万7000円~846万7000円也。スタンダードなヤリスと比較すれば驚愕の価格ですが、個人的には安いと思っています。じつは2008年にスーパー耐久に参戦の際(ワタシはチームの雑用係)にFD2シビックを某ワークス系の会社にオーダーしたのですが、コレが約1000万円というお値段でした。GRヤリスは2ドアの専用ボディですし、さらにこの限定車は別次元。その内容を検証すればハッキリいってバリュープライスです!

いずれにせよ、単なる移動の道具じゃないスポーツカーという存在は、日常の風景を変えるドリームマシンです。開発陣にはクルマ好きの変態エンジニアが揃うのでこだわりもハンパなし。魂の入ったクルマは必ず人生を豊かにしてくれます。買えるときに買っておきましょう!

Text:Seiichi Norishige

マツダ



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