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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

次の一手が見えないホンダに未来はあるのか?

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

欧米ともに5割以上の販売率を誇るSUVの拡充が課題

ホンダは一体どうなっているのだろうか? 新体制発表時、物議をかもした電動化宣言から半年をゆうに経過。一時的に株価は上昇したものの夏には下り坂に。主戦場の米国はいまやハイパーインフレがウワサされるほど停滞気味。不安だけが募ります。

新車もいま一つパッとしない。バックオーダーを抱えたSUVのヴェゼルは旧体制下のプロダクト。シビックに至っても数的には見込みのないモデルです。無論、そんなことはホンダ自身がわかっているだろうが、2021年はこの2台で打ち止というんじゃあまりに寂しい。

あっ! そういえばステップワゴンの新型が出るらしい。いまやSUV全盛とはいえ、ミニバンは必要不可欠なモデルです。ファンもしっかり根付いているので頑張ってほしい。で、新型SUVはどうするんだ? という疑問が残ります。

国内はスケジュールの遅れが原因らしいが、それにしてもティザー画像をチョロチョロ公開するなど、もう少しPRの仕方があると思う。何も言えないときに手をこまねいているのは誰でもできること。ホンダファンの気持ちも考えて欲しい。

一方、北米に目を移せばアメリカホンダは元気な模様。日本のシビックは5ドアハッチバッグしか設定はないが、4ドアセダンがしっかり用意され、しかもセダンのほうがカタチとしてカッコいい。シビックといえば、かつては激闘を繰り広げたワンメイクレースの代名詞。しかし、いまや86&BRZレースが受け皿に。ファン泣かせのホンダなのであります。

余談はさておき、ホンダに今必要なのはSUVラインナップの拡充です。ココを疎かにすれば美味しいブブンはすべて他社がもらい受けることになります。人気のヴェゼルは確かに売れているが、もう一回り大きなSUVが欲しいところ。既存のCR-Vは既に寿命を終えた。

何か代替え機種がないものかと探せば、北米にパスポートがありました。ヴェゼルは全長4330mmですが、パスポートは全長約4800mmなので、最高ではないがまさに“ちょうどいいホンダ”です。前出のCR-Vは約4600mmなので、継続モデルに据えるなら今の時代、もう少しサイズアップしても許容範囲です。

ホンダが北米市場に投入するパスポートは3代目として2019年にデビュー。発表直後の最新型である2022年モデルは新たにトレイルスポーツというモデルを追加投入。コレがいかつくてカッコよろし。ワイルドな男前の印象です。ラリーカーのパスポートもとってもクールでホンダらしさ全開!

エンジンは最高出力280馬力を発生する3.5LのV6を搭載。いまでも米国ではV8が理想であり、この手のクルマには4気筒じゃ納得しないカスタマーもいる。よって、プレミアムを名乗る以上、6気筒エンジンが必要不可欠。電動化の波が押し寄せるものの、3年前後食つなぐにはコレで十分対応できるハズ。

我々が望むホンダは、技術であれパッケージングであれ、攻めてナンボのメーカーです。その時々に夢を与えてくれたホンダは、いつも期待値以上にワクワクをくれたもの。「HONDA」のロゴとともに輝き続ける「The Power of Dreams」。早く吉報を届けて欲しいものです。

Text:Seiichi Norishige

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