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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【ホンダ・新型インテグラ】プレミアムブランドの北米アキュラからあの車が復活

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ホンダ・インテグラ22年の歴史を振り返る

ホンダがプレミアムブランドとして北米で展開するアキュラから”新型インテグラを2022年に投入する”とのアナウンスがありました。日本では2007年に廃止された、あの走りのインテグラが蘇る!ってことで、にわかにホンダファンが盛り上がっています。

発売が開始された新型シビックに関していえば、クルマのデキは素晴らしいものの正直いってファンは『タイプR』待ち。出るとか出ないとかウワサは様々ですが、このご時世だけに正式発表されるまで気が気じゃない。

さて、期待の新型インテグラですが、その発表内容は現状1枚のティザー画像だけ。ヘッドライトを見る限りデイライト部分のデザインが変わった程度に見受けられますが、奥をのぞき込むとNSXタイプSほどではありませんが6眼LEDの様にも見えます。

フロントグリルは他のラインナップとの関連性からダイヤモンドペンタゴングリルに見えますね。詳細はわかりませんが、サイズ感からいうと4ドアクーペのアキュラILXの2ドアクーペ版(?)程度に考えておけば、期待を上回ることになるでしょう。

アナウンスのタイミングから察すると、3ヵ月以内にはその全貌がわかるはず。というワケで、あらためてインテグラの歴史をクーペに限定して振り返ってみます。

初代インテグラは1985年02月19日に発表。翌20日から発売されました(北米はアキュラ・インテグラの車名で1986年に発売)。正式車名は『クイント インテグラ』。小型車のシビックと上級車のアコードの隙間を埋めるモデルとして、かつて『クイント』というモデルがあったのですが、セールス的にはイマイチ振るわず、一種のカンフル剤的な派生モデルとしてインテグラは誕生しました。

ボディ形状はトランクルームを備えた2ドアのノッチバッククーペです。80年代トレンドのリトラクタブルヘッドライトを採用し、振り返ればちょっとニッチなキャラクターが持ち味。そして売りの部分は技術のホンダらしく”全車DOHCエンジン搭載”というもの。確かにシビックにはない色気があります。上級モデルのエキマニは4-2-1と凝った作りも特徴です。ちなみに排気量は1.6リッターで最高出力135ps/6500rpmを発生。

そしてインテグラは1989年にフルモデルチェンジを行い2代目となります。セールスが好調だったので前段のクイントが取れて“インテグラ”として独立モデルに。ホンダも気合が入ったのでしょう。CMキャラクターに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で大ブレーク中の俳優マイケル・J・フォックスを起用。エレキギターを手にした彼は言います。「カッコインテグラ!」

2代目インテグラのキモは「NA(自然吸気)エンジンでリッターあたり100馬力を実現した世界初の新型エンジンを搭載」というじつにホンダらしい部分です。じつはこのエンジンが可変バルブタイミング&リフト機構をもつVTECエンジンだったのです。

このB16A型エンジンは1.6リッターの排気量から最高出力160ps/7600rpm、最大トルク15.5kgm/7000rpmを発生しました。高回転までスパッと回るエンジン特性にしびれたファンも多かったと思います。

3代目インテグラは1993年05月20日に発表されます。トピックは大胆にも丸形4灯ヘッドライトを採用したことで、コレが良くも悪くも賛否を呼びます。そして2年を経過した1995年08月24日、ホンダはマイナーチェンジモデルを発表。ヘッドライトは一体式のシャープなデザインとなり、同時にこのタイミングで飛び切りスポーティな『タイプR』が投入されニュースとなります。

このインテグラ・タイプRは初代NSXタイプRで得たノウハウをフルに活用した結果、搭載するB18C型エンジンは最高出力200ps/8000rpmを発生。自然吸気エンジンとして世界最高峰のリッター当たり111ps(排気量は1.8リッター)を実現します。気分を高める赤い結晶塗装のカムカバー、レカロシートの採用も相まって、ホンダスポーツファンから大きな支持を獲得しました。

1999年07月29日、3代目インテグラは2回目のマイナーチェンジを敢行。内外装の小変更の他、3ドアのタイプRに限定しサンライトイエローのボディカラーが採用されます。

2001年07月02日、4代目インテグラが登場。このDC5型なら記憶にある方も多いのではないでしょうか。デザインは直径の異なる丸形ライトを組み合わせユニット化したヘッドライトが特徴であり、ひと頃のブームを脱した感があります。

4代目のトピックは標準車とタイプRの同時発売です。エンジンは排気量を2リッターへと拡大し、組み合わされるトランスミッションは新開発の6速となり話題に。デビュー時の車両本体価格は259万円。レカロシートは継続採用されましたし、職人が組んだエンジンを搭載してこの価格はまさにバーゲンプライスでした。

2003年09月18日、マイナーチェンジが行われヘッドライト形状を変更。フロントバンパーにくぼみがないデザインとなっています。そしてインテグラは惜しまれつつ2007年に終売の運命をたどり、現状は5代目モデルの誕生に至っていません。つまり、新型アキュラ・インテグラが2022年に登場すれば15年の沈黙を破ることになるのです!!

かつての人気ホンダ車の復活を望む声は他にもあります。個人的にも再起を願うのは大人プレシャスなモデル、『プレリュード』の復活劇です。「あの名車がラグジュアリーEVで登場!」なんてニュースに触れたくありませんか? 

パワーユニットの主役がモーターも変わっても、ホンダらしさを発揮する部分は必ずあります。既成概念を打破し世界で躍進する姿を見たいと切望するのは、何もホンダファンだけじゃありませんよね。今後の動向に期待しましょう!

Text:Seiichi Norishige

ホンダ



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