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関西のセレクトショップの雄がついに東京・代々木上原に初上陸!

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服好きにとって、メンズショップの店主やスタッフと服の話をするのは何よりも楽しい。

マニアックで博識でクセがすごい店の“トリセツ”を紐解いていく連載、今回は、10月1日に代々木上原にオープンしたセレクトショップ「LOFTMAN TOKYO(ロフトマン東京)」をチェック。

FORZA STYLE読者が普段から好んで着ているブランドをはじめ、別注アイテムにも力を入れていて要チェックです。ちなみに筆者は、東京店のオープンに合わせて大阪の老舗足袋屋・玉井商店がロフトマン別注で作った足袋型ソックスを買いました。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ①】代々木上原がちょうどいい

都市に暮らす人のクローゼットの中のようなラインナップ

昨年、赤峰“ドクトル”幸生さんと大阪に取材に出かけた際に、ブランド「BONCOURA(ボンクラ)」代表の森島 久さんに連れて行ってもらったのが、茶屋町にあるセレクトショップ「LOFTMAN COOP UMEDA」。関西で圧倒的な人気を誇るセレクトショップが“東京初進出”を果たして、代々木上原に「LOFTMAN TOKYO」がオープン。京都、大阪以外では初めての出店で、上松哲也店長も京都店から東京に来たそうです。

――東京店オープンおめでとうございます。ロフトマンの東京初出店は6月頃から話題になっていましたが、なぜ代々木上原だったんですか。

上松哲也(以下、上松) 代々木上原にあるセレクトショップの「Burnish(バーニッシュ)」で4年ほど半年に一度、週末限定のポップアップショップをやらせてもらっていて、このエリアのことは分かっていました。出店場所はいろいろ考えましたが、代々木上原に縁があったのと、都心からちょっと離れてゆっくりブランドや商品の良さを伝えたいと、この場所にしました。

――ステンドグラスの扉を開けると、グルッと見渡せる店内で、大阪の茶屋町にあるショップと比べるとコンパクトですね。

上松 大阪と京都はそれぞれキャラクターが違う品揃えの大型店ですが、東京店では商品の販売はもちろん、ECサイトで気に入った商品の試着や取り置きができたり、ロフトマンのプレス活動をしたりする“ショールーム・試着室・サロン・発信の場”など、フレキシブルに使える店になっています。


ボンクラ長袖ワッフル 各2万5300円

――なるほど。商品構成を教えてください。

上松 メンズを中心に、アウトドア・ワーク・ミリタリーのセレクトが効いている商品を揃えた店です。看板ブランドはパタゴニアで、エンジニアド ガーメンツやニードルズをはじめ、ニットではバトナーなど国内ブランドを中心に、無名のインポートブランドなどで“らしさ”も残しています。場所柄、ファミリーも多いので、レディースとキッズのアイテムもあります。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ②】オープンして約2ヵ月

関西で青春を過ごした人たちが、三々五々集まってくる!

――オープン日の10月1日というと、緊急事態宣言が明けた日ですが、オープンしてみて予想外だったり、面白かったことはありますか。

上松 「学生時代に関西にいて、就職で東京に来て、懐かしくなって見に来ました」という方が、お祝いムードで来店されたり、気がつくと店内が関西弁になっていたり(笑)、思っていた以上に来店数が多いですね。

――そういうオシャレの感度の高い方を見ていて気づいたことはなんですか。

上松 中には、「セレクトショップで買い物をしたいけど、大手じゃないところを探していた」という方もいました。ロフトマンを知っている方は、セレクトを信頼してくれているので、別注アイテムを含めてよく売れています。

――上松さんは京都店に10年いてバイイングも担当していたそうですが、関西と東京では売れ筋商品は違いますか。

上松 そうですね、やはり違いますね。東京にはブランドの直営店も多いので、インラインの商品の品揃え数ではどうしても負けますが、ロフトマン別注は人気です。店が駅近なので、ビジネスマンの方は平日の夕方以降に多く、週末は家族連れで賑わいます。

――では、人気のロフトマン別注を見せてください。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ③】別注アイテムが熱い!

スウェット感覚でガンガン着て、家庭洗いできるカシミヤセーター


LOFTMAN別注リジットカシミヤセーター 4万2900円

上松 FORZA STYLEの読者の皆さんにぴったりなのが、米富(よねとみ)繊維のリジットカシミヤセーターで、なんと家庭で手洗いができます。

――カシミヤを家で洗うんですか!

上松 そうです、カシミヤを家で洗う“背徳感”(笑)のような感覚も楽しめます。洗うほど、リジットデニムのようにおろしたての硬さがなくなっていく変化が楽しめます。

――デイリーに着られて、クリーニングに出さずに手入れが楽で、洗うほど風合いが増して、まさに大人向けのカシミヤセーターですね。

上松 ルックスはヴィンテージスウェットのようですが、カシミヤながら度詰めで、気軽に着たくなるラフさが新鮮なので、オススメします。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ④】別注アイテムが熱い!

人気ブランド、バトナーのクルーネックニットは、サイズ「5」まで展開


LOFTMAN別注クルーネックニット 2万4200円

上松 ニットでもう一つのオススメは、バトナーの複刻別注のクルーネックです。過去にリリースされて廃番になっていたモデルを特別に複刻してもらいました。

――どこが気に入って複刻させたのですか。

上松 素材は、メリノウールの中でも特に良質な部分だけを刈り取ったスーパーファインメリノウールに独自の加工を施していて、ハリ感が出過ぎずに滑らかな落ち感が楽しめます。

――光沢感や編み目の出方もきれいです。

上松 さらに、袖と裾はリブなしの絞りを取り除いた仕様で、通常は1から3までのサイズ展開ですが、特別に「5」まで作ってもらいました。大柄の人はもちろん、オーバーサイズで着こなしたい方にオススメです。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ⑤】別注アイテムが熱い!

NANGAの定番素材“タキビ生地”を採用した別注ダウンジャケット

――オススメのダウンジャケットはありますか。

上松 NANGAのノーカラーのダウンジャケットをオススメします。ミドルレイヤー用としても使いやすいアシンメトリーにデザインしたフロントは、内側に折り込むとVネックとしても着こなせます。今シーズンは少しサイズ感にゆとりを持たせて、生地とシルエットを変更しています。


LOFTMAN別注ダウンジャケット 3万800円

――本当にインナーダウンとして使いやすいデザインとボリューム感ですね。

上松 素材には、NANGAの定番素材の“タキビ生地”を採用して、耐熱性や耐久性に優れているので、冬のキャンプなどアウトドアには最適です。

――アシンメトリーな合わせのダウンはなかなかないのでカッコイイですね。実用性もあって、ヘビーユースできそうです。

【LOFTMAN TOKYOのトリセツ⑥】2022年はさらに注目!

次シーズンから登場する「東京店別注」に期待大

――別注アイテムを見ても、“オシャレを楽しむ大人のデイリー服”というのがよく分かります。

上松 現在のメインは関西店なので、「ロフトマンを知ってもらうきっかけにしてほしい店」として東京店をアピールしていきたいと思います。そして、出張や旅行などで関西に行かれたときにぜひ見に行ってほしいと思います。

――やはり軸足は関西ですよね。

上松 はい、でも東京店らしさも徐々に出していきたいので、来春夏シーズンからは東京店別注アイテムも仕込んでいこうと思っています。

「LOFTMAN TOKYO」
03−6416-8288
東京都渋谷区上原1-35-1 ローズマンション代々木上原 1F
11:00~20:00

Photo:Yuuji Hirose(Quand Photos)

Text:Makoto Kajii



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