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FASHION 赤峰塾!間違いだらけの洋服選び

ドクトルの大阪探訪「オトコマエデニムのBONCOURAと森島クン」

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ジェントルマン道を極めるドクトル赤峰とファッション界のレジェンドたちが、イマドキファッションの風潮やヤワな着こなし、ガッカリスタイルなどをスパッと一刀両断! 男として、あるいは女として、「清く、正しく、美しく」生きるために必要な服装術や、服を着ることの意味・意義をストレートに語り尽くします。

いい男が作るいいジーンズ、ボンクラを知っていますか?

こんにちは、赤峰幸生です。大阪に来て会いたいなと連絡をしたのは、ヴィンテージデニムファンから圧倒的な支持を受けるブランド「BONCOURA(ボンクラ)」の森島 久君です。

森島君はボンクラのオーナーでデザイナーも兼ね、一方ではモデル事務所に所属して、メンズファッション雑誌やSUNTORY セサミンEXなどのコマーシャルに登場するなどマルチに活躍しています。森島君と、関西随一の人気を誇るセレクトショップ「LOFTMAN(ロフトマン)」の茶屋町にある「LOFTMAN COOP UMEDA」で待ち合わせました。

一番普通に見えて、一番難しいからデニムに挑戦してみたかった

森島 ロフトマンに来る前は どこに行ってきたんですか?

赤峰 道頓堀の「大黒」でご飯を食べてきました。

森島 大黒、美味いですよね、ほんまに。自分は中学から行ってますよ。ほかほかのかやく御飯に、冬はかす汁、ぶり照り、最高ですね。

赤峰 確かに今日も美味かった。大阪の宝ですよ。

――森島君はサラリーマンから独立されたんですよね?

森島 西武百貨店で商品企画と法人外商、バイイングなど、20年間サラリーマンをしていました。自分の中で「人生一回なので、サラリーマンは10年、もしくは20年で辞めよう」と区切りを付けて、2~3年準備期間があって2011年から「ボンクラ」を始めました。

赤峰 2011年に「ボンクラ」ジーンズ2型のみで始めてから、年々大きくなっていますね。

森島 ありがとうございます。今は定番アイテムが約20型、シーズンアイテムとして30型ほど新しいモデルを出しています。ジーンズのほかにもジャケットやコート、洗剤まで作っています。自分では、「できる範疇のことを一つずつ形にしている」だけですけどね。

赤峰 森島君はどうしてジーンズから始めようと思ったの?

森島 ジーンズは一番普通に見えて、一番難しいからですね。色落ちして、自分の身体なりに変化する“エイジングしていく服”に挑戦してみたかったからです。もともとデニム好きなんですよ。

赤峰 自分と森島君はやっている内容は違うんだけど、思想が似ているよね。「素のものを作る」、木でいえば無垢だね。生の手強いのが楽しい。ボンクラのジーンズはもちろん穿いてるけど、自分の中では「いじめ中」という感じだね。いじめながら穿いていますよ。


原綿の配合から紡績、機織り、染めのすべての行程にこだわり、作り込まれたボンクラオリジナルデニム「BONCOURAシンチバック デニム」。これは生の状態のデニムを実際に1年間履き込んでエイジングしたもの。ボンクラはエイジング加工などの販売は一切なく、生のデニムを販売している。「66」と「XX」の中間ぐらいのシルエットで、森島さんの思う理想の形だ

「儀式=ワンウォッシュ」してから穿くジーンズの理由

赤峰 ボンクラのジーンズはすべてNIPPON MADEでリジット(未洗い)ですよね。

森島 加工しないナマで勝負したかったので、ボンクラが売るのは全部生のままです。ワンウォッシュすることを「儀式」と呼んでいるんですが、ウォッシュサンプルはショップ(取扱店)側で作ってもらうことにしています。ジーンズは5ポケットのデザインが決まっているので、素材にこだわって、納得のいくモノを世に出したかったんですよ。

赤峰 森島君と初めて会ったのは、ストレイシープの世田匡典君と森島君が大阪で一緒だったときだったよね。

森島 3年ぐらい前でしたね。

赤峰 初対面なのになぜか「昔から知っている人だ」という感じだった。それから大阪府柏原市にあるアトリエ兼ショップの「サロンボンクラ」を案内してもらったり。世田君とは付き合いが長いんですか?

森島 世田君とは4~5年ぐらいですね。取引先の人が世田君を知っていて、共通のお客さんから話は聞いていました。

赤峰 ストレイシープは有楽町の阪急メンズ東京できちんと結果を出しているよね。ストレイシープにはヴィンテージショップの立ち位置を上げてもらいたいという思いもあって、阪急というキャンバスで、ストレイシープという絵の具を使って新しい絵を描きたくて出店を勧めました。

森島 えぇ、世田君は頑張っていますよ。


「ボンクラ」スイングトップ5万3000円(税抜)

ボンクラのモノ作りの原点は、偶然手に入れたXX(ダブルエックス)

赤峰 森島君のモノ作りの原点は何ですか?

森島 自分は自転車でアメリカ村まで行ける大阪市内で生まれ育っています。10歳ぐらいからアメ村に行っていたので、自然にMADE IN USA=アメリカモノに触れていたんですね。当時から人とは違う舶来品を身につけたかったというのがあって、お小遣いでアメリカ製のジーパンを買ったりしていました。

赤峰 70年代の一番面白い頃だ。

森島 そうですね。70年代はサーファー全盛期で、ジーパンもフレアのリーバイス646やベルボトムの684、ブーツカットの517などが大人気で、ストレートは人気がなかったんです。それで、12歳頃ですが、中古が1本1900円で、友だちと3人で買ったら、1本1000円にしてくれた。

赤峰 約半額って、いい店長だね。

森島 ストレートが欲しかったので501を買ったんですが、なぜか自分の501だけ色が濃いデッドストックで、洗濯をしても他の2人より色が濃かった。スケボーや野球のときに穿いても色が落ちなくて、生地もゴワッとしている感じでした。それで、3人が買ったジーパンを持ち寄ってみると、自分のだけ「E」が大文字で、バックポケットのところに内側に小さい画鋲のようなものがついていて、「ん?オレのは何か違う」と思うわけです。なにしろ41年前なので情報もないし、当時は2人のより古いんだろうぐらいの感じだったんですが、実は僕のだけXX(ダブルエックス)だったんです。

赤峰 なるほど。そういうのは興味をそそるよね。そのダブルエックスは?

森島 今でも持ってますが、ホットパンツになってます(笑)。

BONCOURA

【撮影協力】
LOFTMAN COOP UMEDA

大阪府大阪市北区茶屋町15-22 アーバンテラス茶屋町B-1,C-2
Tel.06-6371-5881(1F)
11:00~20:00

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ジャパン・ジャントルマンズ・ラウンジ
 

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii



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