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FASHION 僕が捨てなかった服

グッチでサボ!? 25年経っても色褪せず、今また気分な珍しい一足!

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

大学時代、アウトレットで140〜150ドルの破格値で購入!

バーニーズ ニューヨークの顔的存在として、PRや自社メディア、オンラインストアを統括する中野光章さん。インディアンジュエリーに対する造詣が深いのは業界内外でも有名で、数多の名作を備えています。

ファッションにおいても、モードにとどまらず、古着、ストリート、はたまたアルティザンまで幅広いジャンルに精通する中野さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第2回目は、グッチ(GUCCI)のサボです。

「これは確か95年、大学4年のとき再びニューヨークへ卒業旅行して約2週間滞在した際、ウッドベリーコモンにあったグッチのアウトレットで購入したサボです。

メンズでサボというのも珍しいし、サイドに打たれたスタッズがカッコ良くてデザインも気に入ったので、即決しました。

当時コットン製のダッフルバッグも一緒に買ったんですが、そっちが確か60ドルくらい。このサボも140〜150ドル程度でスニーカーくらいの感覚で買えたので、かなりお手頃でした。

1994年にトム・フォードがクリエイティブ・ディレクターに就任したんですが、アメリカのアウトレットなので、彼が手掛けたものなのか否かは不明です。

ともかく気に入ったので、帰国して大学を卒業するまでは、毎日のようにラングラーのブーツカットのブラックデニムに、アニエス.bのシャツなんかを合わせて履きまくっていました。

あまりに履いたので、左足のインソールに貼られていたレザータグは外れてしまい、ソールも相当傷んだので、"貼り換えてまた履こう"とは思ったんですが…

時は流れ、この後プラダの登場で頭の中はプラダ一色になってしまい、箱に仕舞ったまま忘れて、20年以上眠ることになりました。

この取材を機会に箱を開けて その存在を思い出したので、リペアして再び履こうと思います。

革自体も作りも良いし、グッチのメンズでサボはやっぱり珍しいので、今後も手放すことなく、手入れとリペアを繰り返して履き続けようと思います」。

中野光章
バーニーズ ニューヨーク クリエイティブサービス部 兼 EC部 アシスタントディレクター

1996年バーニーズ ジャパン入社。新宿店デザイナーズフロア、PR、セールスプロモーションの各マネージャーを経て現在はPR、自社メディア、オンラインストアを統括。インディアンジュエリーに深い造詣を持ち、座右の銘は「インディアンジュエリーは出逢ったときが最安値」。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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