ビットローファーを世界で初めてリリースしたのは、じつは「グッチ」!
桜前線も北上中! 東京は満開を迎え、この週末は密を避けながら静かに散策しながら花を愛でる方も多いのではないでしょうか。宴会は もう少しガマンしましょう。
あたたかい陽射しとポカポカ陽気が春眠を誘い、僕らを怠け者にさせますが、そんなときに履きたくなるローファーの中から、第29弾はグッチのビットローファーをピックアップします。
1923年イタリア・フィレンツェにて、創業者のグッチオ・グッチが皮革製品を扱う会社を設立。その後ショップがオープンし、1923年に店名を「グッチ(GUCCI)」としてスタートします。
グッチオ・グッチ亡き後、お家騒動が起こって一族は崩壊。2004年にはフランスのPPR(現ケリング)傘下となり、グッチ・グループはグッチ家の手を離れることに。
その後 トム・フォードやフリーダ・ジャンニーニなどがデザイナーを務め、2015年にはアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任。世界のファッションシーンを牽引するラグジュアリーブランドに成長しました。
数ある名品を世に送り出していますが、今回紹介するビットローファーを世界で初めてリリースしたのは、じつは「グッチ」。1953年に乗馬からインスピレーションを得て、メンズのローファーのサドル部分にホースビットをつけたホースビットローファーが、まさにそれにあたります。
1970年代から90年代初頭まで、アメリカではエグゼクティブや市井のビジネスマンがソフトスーツにビットローファーを合わせるスタイルが大人気となり、1985年にはアメリカ・メトロポリタン美術館の永久所蔵コレクションに加えられるまでになりました。
では、話をクルリンパと戻してホースビットローファーの投稿から素敵な5選をご紹介していきましょう!
グッチの「1953 コレクション ホースビットローファー」
まずは、チャーチの回にも登場頂いた @ab_ryosukeさんの投稿から。
グッチの「1953 コレクション ホースビットローファー」です。
1953年の誕生から60周年めとなる2013年に、待望の復刻を遂げたクラシックな「1953 コレクション」。
当時のディテールは踏襲しながら、素材やフォルムは現代的にアップデートさせています。
アッパーをモカステッチと一緒に縫い付けることでチューブ型の構造ができあがる、グッチ独自のチューブラ製法は今も健在! 熟練した職人だけが有するテクニックのひとつです。
@ab_ryosukeさんは、このホースビットローファーを筆頭に、奥様とお揃いで靴を履き、シミラールックをするなど、なんとも仲睦まじい雰囲気。
靴たちも奥さんと同じくらい愛してあげてくださいね。そして、いつまでもお幸せに。
グッチのクロコダイル ホースビットローファー
続いては、ローファーの回にもご登場いただいた @naniwanoitarianさんの投稿。
グッチのホースビットローファー、素材がクロコダイルです。
こちらも同様にホースビットローファーですが、素材がクロコダイル!
グッチは、2018年から動物の毛皮を製品に使用しないと発表しており、すでにコレクションではミンクやウサギなど動物の毛皮を使用するのをやめていますから、今後エキゾチックレザーの使用をやめる可能性も高そう。ますます貴重になっていきそうな雰囲気です。
@naniwanoitarianさんは、素敵な靴をたくさんお持ちで、日々のコーディネートも完璧。色合わせや素材使いも見事で参考になるので、今後も投稿をお願いします!
グッチの「ヨルダーン」
続いては、腕時計企画の常連@aloharox_さんの投稿。
グッチの「ヨルダーン」です。
サドルを設けず、甲にそのままホースビットを配すことでアッパーのデザインを削ぎ落とし、ホースビットの存在感を際立たせたのが、「ヨルダーン」。
ポインテッドトゥで、「1953 コレクション」よりシャープに見えるのがポイントです。
マッケイ製法のため返りもよく、軽やかな履き心地なので、暖かくなると素足で履きたくなります。
@aloharox_さんは、数々の名作時計やジョンロブを中心とした名靴を数多お持ちで、アストンマーチン ラピードのオーナーという、男の憧れを絵に描いたような方で羨ましい限り。
今度、FORZAのクローゼット拝見企画、いや「おウチ見せてください企画」を作りますので、ご協力いただけませんか?(笑)
グッチのレザー スリッパ「プリンスタウン」
4人めは、@tk_hoomeさんの投稿から。
ちょっと変則となりますが、ホースビット繋がりでグッチのレザースリッパ「プリンスタウン」です。
クリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレが、2015〜16年秋冬コレクションにてホースビットローファーをアレンジさせて世に送り出したのが、ファーのライニング付きレザースリッパ「プリンスタウン」。
瞬く間にファッショニスタたちを虜にして世界中で大ブレイクし、新生グッチを象徴するアイコニックな一足になりました。
ローファーではありませんが、ホースビットローファーの大胆なアレンジなのでお許しを(笑)。
スリッパですが、ラム ウールのフルライニング&トリム付きなので、まだ朝晩寒いなってときには重宝しますよね。今みたいな春先と秋口に大活躍必至です。
@tk_hoomeさんは、スニーカーを含め、どれも綺麗に履かれており、素晴らしい。今後もしっかり靴磨きして、大いに愛で続けてください。
グッチの「ヨルダーン」ウィメンズ
最後は、クロケット&ジョーンズとストレートチップの回に登場頂いた@kobon0725さんの投稿。
グッチの「ヨルダーン」ですが、ウィメンズで奥様の愛用品です。
メンズ同様にサドルを設けず、甲にそのままホースビットを配していますが、よりシンプルに留められており、フォルムもスリムなため、エレガントで可愛らしくも見えるウィメンズの「ヨルダーン」。
上品な大人の女性の足元に似合いそうですよね。
靴を愛していらっしゃる@kobon0725さんとは逆で、革製品に寛大だという奥様。でも夫婦はそのくらいのバランスの方が長くうまくいくのかもしれないですね(笑)。
そして、そんな奥様の愛靴を磨いてあげるなんて素晴らしい! 世の夫たちの鑑です。
FORZAの靴磨き学校にもご協力いただいている「サフィール(Saphir)」のインスタLiveプレゼントを使っての靴磨きは、素人靴磨きなんて謙遜なさっていますが、上手だと思います。
ぜひこれからもご自身の靴、そして奥様の靴を綺麗に磨いての投稿をお願いします。おふたりでの登場なんていうのも期待していますね。
さて、あらためてグッチのホースビットローファーって やっぱり素敵ですね。こじラグ谷中も梅雨用にラバーのモデルを2足所有していますので、まずはパンドラの箱から引っ張り出して綺麗にしつつ、ずっと気になっているカカトを折り畳んで履くタイプの「ブリクストン」を再度チェックしに行ってみようと思います。
それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 女性も大歓迎!
ちなみにですが、会員登録して頂けるとコメントを書き込むことができますので、#靴魂に対するご意見や感想、「オレはココの靴が好きだー」「こんな切り口で靴が見てみたい」などなど奮ってコメントしてください。それから、インスタグラムの #靴魂(くつたま)を介して、皆さんが交流してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。
それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!