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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【舘ひろしも着てたシャツスタイル】懐かしのテレビドラマから学ぶ、今着たいシャツとは?

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

Vゾーンに鮮度をもたらす新襟型が登場!

いくら大好物でも、毎日同じものを食べ続けているとだんだん飽きてくるのが人の性。それと同様に、少しVゾーンに変化がほしくなって、コロナ禍の外出自粛期間中に時間を持て余しているときに、昔大好きだったテレビドラマをNetflixで観直してみたんです。

そしたら『あぶない刑事』(1986〜1987年・日本テレビ)で、舘ひろしさん演じる鷹山敏樹が、グレースーツに白いタブカラーシャツ、黒タイの組み合わせをしていたのが、それが妙にカッコ良かったんですよ。

同じころ、『パパはニュースキャスター』(1987年・TBS)をチェックしたら、偶然にも、鏡竜太郎役の田村正和さんもタブカラーシャツを着ているじゃないですか!

そこで、おなじみの白シャツブランド「ARCODIO(アルコディオ)」に、タブカラーの新襟型「FAUSTO(ファウスト)」をつくっていただくことに。

ボディはいつものようにややスリムな「ARBERTO(アルベルト)」を選択。生地には新疆綿を使った3ファンクションのブロードと、ARCODIO定番の140番手双糸ブロードを採用しました。

ただ、せっかくなので、もうひとつ新しい襟型をと考えていたところ、思い出したのがイタリアの実業家で、世界的なウェルドレッサーとして知られるルカ・ディ・モンテゼーモロさんのスタイルでした。

モンテゼーモロさんは、正統な装いのなかに少しだけ遊び心をちりばめるのを特徴とする洒落者で、ダブルブレストのジャケットのボタンをいちばん下だけ留めたり、スーツのVゾーンにあえてボタンダウンシャツを合わせたりする、洒脱なひねりが得意ワザ。

そのモンテゼーモロさんの写真を参考にして、追加していただいたのが「CARLO(カルロ)」というボタンダウンの襟型です。

ボディはタブカラーと同じARBERTO、生地には140番手双糸ブロードと同じ防シワ加工を施した、140番手双糸ピンオックスを用いています。こうした小さな差異が、スーツやジャケットの着こなしでは大きく影響するんですよね。

モンテゼーモロさんは、「豪華なものではなく美しいものが好きだ」というのが口癖。トレンドを追わず、良いものを長く使い続けることがエレガンスだ、と語るのもリスペクトしています。

彼の選ぶスーツは、いつも決まってベーシック。それをほんの少しの味付けで、自分らしく着こなしてしまうのですから、その卓越したセンスはもはや神レベルですよね。僕もそれに倣って、まずはこの2枚のシャツで、スーツの着こなしを磨こうと思います。


6050円/ARCODIO

【問い合わせ】
ARCODIO
MINIMAL WORDROBE

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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