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CAR スーパーカー回顧録

【ランボルギーニ・シルエット P300】オープンエア・スーパーカーという新境地を開拓したベイビー・ランボルギーニ

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皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。

寝ても覚めてもスーパーカーな日々。一体何しに学校へ行っているのやら。小学5年生の2学期までは『ドラえもん』を回し読みしていたのにね。そんな日々がはるか彼方に感じます。

自宅の勉強机には自動車雑誌が溜まっていきます。さて今月はと反射的にパラパラとページをめくります。うむむっ! 見慣れぬランボルギーニが1台。ひょっとして、カウンタックよりカッコいい? 

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1976年(昭和51年)のジュネーブショーにランボルギーニが送り出したその1台は、慣例となる猛牛ファミリーの名を捨てた『シルエット』という車名でした。どうやらウラッコの後継モデルであることを記事は伝えていました。

当時のランボルギーニはV12エンジンを搭載したカウンタックを頂点に置き、V8エンジンを搭載したウラッコは量販モデルというポジションでした。ミッドシップカーなのに控えめな後席を与えられパッケージは、ライバルをポルシェ911として意識していたから。

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子供心にウラッコをイマイチ好きになれなかったのは、その姿が逆に甘えであると感じていたからなのかもしれませんね。大人になってから見るウラッコはとても上品な印象です。

しかし、そんなベイビー・ランボルギーニの印象がシルエットの誕生で一転。角張ったオーバーフェンダーが独自のワールドを感じさせてくれます。1976年のカウンタックはLP400であり、羽が生えた大迫力のLP400Sは1978年に誕生という時系列。

スーパーカーらしく2名乗車に変更されたシルエットはその潔さとともに、同社初のデタッチャブルトップをもつオープンエア・スーパーカーであることと重なって、もう一目惚れなのです。ちなみにデザイナーはお約束のマルチェロ・ガンディーニ氏。

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【Lamborghini Silhouette P300 / 1976–1979】
ボディサイズ:全長4320×全幅1830×全高1120mm
ホイールベース:2450mm
トレッド(前後):1484 / 1532mm
エンジン型式:90°V型8気筒DOHC
総排気量:2996cc
ボア×ストローク:86.0×64.5mm
最高出力:250hp / 7500rpm
最大トルク:28.1kgm / 5750rpm
車重:1240kg
前後重量配分:45 / 55%
トランスミッション:5速
最高速度:260km/h
タイヤサイズ(前後):195/50 VR15・285/40 VR15
生産台数:55台

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エンジン搭載レイアウトはウラッコ同様に横置きでしたが、そんなことはスーパーカー少年のココロと関係ありません。カッコよければすべて花丸です。カウンタックLP400の価格19,500,000リラに対し、シルエットの価格は14,900,000リラ(1976年当時)。買えるかどうかよりもカウンタックより安いことが何よりの朗報なのです(円換算する思考力もナシ!)。

プロトタイプ2台を含む総生産台数は55台。その内、9台は右ハンドル車だというシルエット。現存数は30台前後ともいわれます。

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ウラッコ→シルエット→ジャルパと続くベイビー・ランボルギーニのなかでも飛び切りレアなシルエット。ミウラやカウンタックと比べればはるかにお安いのですが、しかしその魅力はまさにお値段以上! 手中に収めたいスーパーカーの1台です。

Text:Seiichi Norishige



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