CAR ― 中年Bのスーパーカー回顧録

【ランボルギーニ・エスパーダ】聖地・横浜で出会った大人セレブなスーパーカー

2021.2.8 2021.2.8
2021.2.8

皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。

今回は聖地巡礼シリーズ第2弾『シーサイドモーター』編です。スーパーカー少年なら一度は訪ねたい場所ですね。正方形に均等に配された『SSSA』(Sea Side Sports Association)のステッカーがあまりに有名ですよね。

場所は横浜市三ツ沢。電車をどう乗り継いだかもはや記憶にありませんが、気が付いたらショールームの前にできた撮影待ちの列に並んでいました。数々のスーパーカーを正規輸入し販売数も日本一でしたが、ブームの影響もあってか子供たちに優しかったですし、お姉さんもキレイだったような……。

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©︎gettyimages

ワタシが入店したタイミングはちょうどショールームに展示する車両の入れ替えを行っていて、通りに面した窓側が空っぽ。やがてそこのスペースには神であるBBが置かれるのですが、奥にあった出たての308GTB(たぶんファイバーボディ)と目がしっかり開いた、つまりリトラクタブルヘッドライトをもたないスーパーカーらしき車両が展示されていました。


©︎gettyimages

わずかな時間でしたが夢中でシャッターを押し、巡礼記念にプロが撮影したイオタの写真をお買い上げ。確か1枚150円だったかと記憶します。当時は自分で写真撮ってフィルム代+現像代+1枚50円のプリント代金でしたから、いま思えばリーズナブルなお値段です。

帰宅後、気になって調べてみると、そのスーパーカーらしきクルマは『ランボルギーニ・エスパーダ』であることがわかりました。BBだ! カウンタックだ! と熱狂するスーパーカー少年にはたとえ12気筒エンジンを搭載していても2ドアのライトバン程度にしか見えませんでした。

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あれからウン十年。スーパーカー小僧が中年となったいまでは、このエスパーダがシビレる程クールな大人のスーパーカーだということを悟ります。スーパーカーといえば登録上は4人乗りでも、ほぼ後席は荷物置場です。しかし、エスパーダは違います。きちんと大人が座れるのですから。

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エスパーダは1968年から1978年まで生産され、その間、2回もMCが行われました。当時のクラシック・ランボルギーニとしては歴代2位の販売数1200台オーバーを記録。それでも、平均すれば年間120台程度なのですからスーパーカービジネスは大変ですね。

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デザイナーはお約束のマルチェロ・ガンディーニ(ベルトーネ)。プロトタイプは1967年に発表したランボルギーニ・マルツァルで、斬新なガラス張りのガルウイングドアが特徴でした。エンジンはミウラのV12を半分に切った6気筒横置きレイアウトを採用。

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市販車のエスパーダは4リッターV12エンジンをフロントに搭載。FRレイアウトとすることで全長4730mm(シリーズ1)に収めています。最高出力は公称値325hpから始まり、最終型で350hpほどあります。

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エスパーダがある日常は『Kidston Productions』が制作したYouTubeコンテンツ『A Summer Story - Valentino Balboni to the Rescue』をご覧ください。ランボルギーニで40年以上テストドライバーを務めたバレンティーノ・バルボーニさんが主役を務めています。

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ザックリとストーリーを紹介すると、ミウラでお出かけしたバルボーニさんが、途中、エンコしたチンクエチェントに遭遇。ちょっと待っていてね! と言葉を残し、氏はガレージに戻りエスパーダに乗り換えレスキューに向かう……という内容なのですが、中年の夢が見事に炸裂しています。

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現在のランボルギーニでこの条件をクリアできるのはスーパーSUVのウルス、あるいはフェラーリのルッソということになりますが、優雅な佇まいはエスパーダが勝ります。やはりスーパーカーの魅力って理屈じゃないんですよね。

Text:Seiichi Norishige

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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