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CAR 中年と中古車

極上の中古車をノリ比べ! フェラーリとランボルギーニ、買うならどっちだ?

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若かりし青年があっという間に中年となっているように、かつては高嶺の花だったピッカピカの新車も気がつけば中古車に。あの時は高くて買えなかったけど、今ならイケるかも!? な妄想を抱く二人の中年、中古車野郎Aチームが読者の皆さんに代わってとっておきのクルマを探す企画です
 

若かった頃は手が届かなかった、あの名車、いまならもしかして……。

そんな夢を求めてさすらう「中年と中古車」。

2021年第一弾は夢の対決、『フェラーリ512BB』と『ランボルギーニ・ハラマGTS』が登場!ミッドシップスポーツとFRグランツーリスモという異種格闘技戦ですが是非ともお楽しみいただければと思います。

このドリームマッチ、空冷911とエラン取材でお邪魔した『ヴィンテージ湘南』さんの大きなガレージ内で実現しました。

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さて、まずは512BBです。いうまでもなくスーパーカー時代の双璧をカウンタックと共に務めたある種の人には特別な存在です。ザックリご紹介いたします。

1972年にピニンファリーナの流麗なボディをまとい512BBの前身となる365GT/4BB(ベルリネッタ・ボクサー)が登場します。数字の365は1気筒あたりの排気量を指しますので、365cc×12ですから、どんぶり勘定で4.4リッターの排気量です。最高出力は385hp。

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この365GT/4BBが1976年7月のマイナーチェンジでエンジン排気量を拡大し512BBとなります。最高出力は360hpと下がりましたが、逆にトルクは向上しています。

数字の512は5リッターの12気筒エンジンを意味します。このエンジンはボクサーの名にあるように見た目は水平対向エンジンですが、対面するシリンダーとの内部の動きから、厳密には180度のバンク角をもつV型エンジンであることがわかります。

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512BBまではキャブレター式(自然気化)ですが、1981年に登場した発展型の512BBiはインジェクション式(燃料噴射)でした。

排気ガス規制と闘いながら最高出力340hpを確保。このモデルは1984年に生産を終了します。そして、後継モデルのテスタロッサへフラッグシップの座を譲ります。

時代の流れを考えると、キャブレターを採用したモデルは一時代の終わりを感じさせますね。

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対するランボルギーニのハラマGTSは、同社にとって最後のFRスポーツで1970年に登場したハラマGTの後期型として1972年に登場しました。

エンジンの排気量は変更なく4リッターです(12気筒エンジンのバンク角は60度)。前期型のGTは最高出力350hp、 GTSは370hpです。生産台数はGTが176台、GTSが152台というのがオフィシャル公表値です。

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撮影車両は希少なUK仕様の右ハンドルのGTSで、英国のランボルギーニコレクターが所有時に大掛かりなレストレーションを施しています。

その時の記録写真、仕様書と整備マニュアルなどがドッサリ揃います。

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この2台を乗り比べると、車体がクイックに動いてエンジンがスパーンと回るのはハラマGTSでした。ホイールベースはBBシリーズの2,500mmに対して120mmもショートな2,380mm。また、パワーステアリングを備えますので低速時の操作系は快適です。

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一方、512BBのエンジン特性は息が長くトルクを乗せて回転が上昇します。この個体はエンジンもしっかり仕上がっているのですが、ダンパーやブッシュ類といった消耗品をキッチリ交換しているので驚くほど快適かつ軽快。本来の性能が発揮されていると感じます。

子供の頃に夢見たスーパーカーは、大人になった今もその場所で、燦然と光り輝いているのでした。

Text by Seiichi Norishige(中年B)
Video by Yoshihide Shoshima
Model by Airi

【車両に関する問い合わせ】
ヴィンテージ湘南
住所:神奈川県藤沢市長後1983-1
TEL:045-300-3750
営業時間:10:30~19:00
定休日:水曜



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