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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 九島辰也のCAR STYLE

走行車内はほぼ無音!
レクサス初のEV UX300eに乗ってみた!

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未来のレクサスをちょっとだけ先取りしてご紹介!

明けましておめでとうぞございます! 九島です。FORZA STYLEの読者のみなさま、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、先日、広州モーターショーに行ってきました。これまで北京や上海でのモーターショーは足を運んだことがありますが、広州は初めて。ローカル色が強いですが、なかなかの規模だと思います。

ガイドさんによると、広州はかつて中国の玄関だったそうで、日本の企業もたくさんオフィスを構えていたとか。香港に近いことで、そこから内陸に向かってビジネス展開していたらしいです。なので、地図をご覧いただくとわかりますが、広州はかなり南にあります。11月下旬、日本が気温10度前後のとき、広州は20度以上ありましたから過ごしやすかった。大気汚染がなければもっといいのに。

さて、本題に移ります。今回のモーターショー取材の目的はレクサス初のEV(電気自動車)です。その名はUX300e。レクサスの人気コンパクトクロスオーバーUXシリーズの電気版です。

なぜUXをベースにしたかというと、バッテリーの配置に都合がいいそうです。ご存知のようにEVの動力源は重いバッテリーであり、それを効率よく床下に並べられるかどうかで決まります。そうでないと重心が高くなって走行中ふらふらしてしまいますから。そこで、UXに白羽の矢が当たったわけですが、首脳陣にインタビューしたところ、EV専用車も同時に開発しているそうです。発売の目安は2025年。

EV専用車の開発は設計上既存のクルマを使うより優位性は高いですが、それなりの販売台数が見込まれなければ厳しいと言っていました。確かに、他の動力源があればEVが売れなくてもカバーできますが、EV専用車はそうはいきません。なるほど、そう考えると2025年あたりはそれほど遅すぎるとも限りませんね。

UX300eはリチウムイオンバッテリーを床下に敷き詰め航続距離400kmとなります。最高出力は204ps、最大トルクは300Nmです。また、最新のコネクティッド技術を採用し、スマホでバッテリー残量や走行可能距離を表示させることができます。エアコンやシートヒーターなんかを車外から遠隔操作できるのもいいですね。

発売はまずは2020年春に中国でスタート、次に夏頃アメリカで展開し、2021年春に日本という順番になります。中国を皮切りにするのはわかる気がします。日本よりも断然EVを受け入れる土壌があるからです。モーターショーの翌日街中にあるEV専門カーブランドのショールームへ行きましたが、人気は上々。取材中何人もお客さんが訪れていました。一時間の間に10人以上はいましたね。びっくり。

それはともかく、じつはそんなUX300eに少しばかり乗ることができました。まだ市販化される前のモデルをテストコースで試したのです。なので、その印象がそのまま市販車に当てはまるわけではないですが、確かに走行性能は高く感じました。

EVならではの出だしと中間加速は頼もしく、グイグイボディを前へ前へ進めます。でもそれはEV創成期とは違いより自然なフィーリングでした。アクセルの踏み方にもよりますが、じわっと踏み込めばリニアな加速が楽しめます。

それと静粛性の高さが際立ちます。そもそもキャビンが静かなレクサスですが、内燃機関がないことでもはやかすかなロードノイズと風切り音しかしません。レクサス首脳陣も言ってましたが、レクサスとEVの親和性は高そうです。

ただ、ハンドリングはまだまだ改善の余地はありそう。気持ちよく走りながらもS字コーナーに入るとボディが左右に振られます。床下バッテリーの重さがそのまま慣性モーメントにあらわれているようです。この辺を打ち消す何か対策が必要ですね。

なんて感じのUX300eですが、我々の前に現れるのは2021年ですからさらに進化していることでしょう。それにしてもレクサスのチャレンジは見ていて気持ちがいいです。2020年はLCコンバーチブルも登場しますからそちらも目が離せません。

 



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